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うらやまし朝日に当たる白露を
我が身と今はなすよしもかな

歌の意味
うらやましいことだ。朝日に当たって消える白露を、今はわが身とする方法があればよいのに。
鑑賞
巻第十三 恋歌三 834

詞書「題しらず」
 朝日に当たって消えていく白露がうらやましく、今はわが身をその白露にする方法があればよいと詠む歌である。恋に苦しむあまり、はかなく消える白露のように、この身も消えてしまいたいと願う心を詠んでいる。

 初句「うらやまし」は、うらやましいことだ、の意で、初句切れとなる。
 二句「朝日に当たる」は、朝日に当たって消える、の意である。
 三句「白露を」は、白露を、の意である。前の第八百三十一首と第八百三十二首に続き露を詠み、次歌の第八百三十五首の三句「しらつゆの」と白露を共有している。
 四句「我が身と今は」は、わが身と今は、の意である。第七百九十三首の二句「我が身にかふる」と、わが身を物に替えたいという趣向を共有している。
 結句「なすよしもかな」は、する方法があればよいのに、の意で、「もがな」は願望を表す。

よし:由。方法。手段
作者
よみ人しらず
出典
拾遺和歌集
前の歌
我が背子が来まさぬ宵の秋風は 来ぬ人よりも恨めしきかな
次の歌
秋の田の穂の上に置ける白露の 消ぬべく我は思ほゆるかな