吹く風に雲のはたては留むとも
いかが頼まん人の心は
- 歌の意味
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吹く風の中で、雲の果てをとどめることができたとしても、どうして頼りにできようか、人の心は。
- 鑑賞
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巻第十四 恋歌四 902
詞書は前の歌に続き「題しらず」
吹く風に流される雲の端をとどめることができたとしても、人の心はどうして頼りにできようかと詠む歌である。とどめようのない雲よりも、さらに移ろいやすく頼りにならない人の心を嘆いている。
初句「吹く風に」は、吹く風の中で、の意である。
二句「雲のはたては」は、雲の果ては、雲の端は、の意である。
三句「留むとも」は、とどめることができたとしても、の意で、「とも」は逆接の仮定を表す。次歌の第九百三首の二句「留めもあへぬ」と、とどめることを詠む点を共有している。
四句「いかが頼まん」は、どうして頼りにできようか、の意で、「いかが」は反語を表す。ここで句切れとなる。
結句「人の心は」は、人の心は、の意で、四句と倒置になっている。次歌の第九百三首の結句「人の心か」と、「人の心」で結ぶ二首が並んでいる。
はたて:果たて。果て。端
とどむ:留む。引き止める
- 作者
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よみ人しらず
- 出典
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拾遺和歌集
- 前の歌
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手枕のすきまの風も寒かりき 身はならはしのものにぞありける
- 次の歌
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若草に留めもあへぬ駒よりも なつけわびぬる人の心か