つらきをも思ひ知るやは我がために
つらき人しも我を恨むる
- 歌の意味
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自分のつれなさを思い知っているのだろうか、いや知りはしない。私に対してつれない人に限って、かえって私を恨むことだ。
- 鑑賞
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巻第十五 恋歌五 947
詞書は前の歌に続き「題しらず」
自分のつれなさを思い知っているだろうか、いや知らない、私につれない人に限ってかえって私を恨む、と詠む歌である。冷たくしているのは相手の方なのに、逆に恨み言を言われる理不尽さを、皮肉をこめて詠んでいる。
初句「つらきをも」は、自分の薄情さをも、の意である。
二句「思ひ知るやは」は、思い知っているだろうか、いや知りはしない、の意で、「やは」は反語を表す。ここで句切れとなる。
三句「我がために」は、私に対して、の意である。
四句「つらき人しも」は、つれない人に限って、の意で、「しも」は強調を表す。初句の「つらき」を重ねて用いている。
結句「我を恨むる」は、私を恨むことだ、の意で、動詞「恨む」の連体形「恨むる」で結び、余情をこめた連体止めとしている。本巻の第九百七十三首から始まる恨みの歌の一連に先立ち、「恨む」の語が現れている。
おもひしる:思ひ知る。身にしみて悟る
うらむ:恨む。相手の仕打ちを不満に思う
- 作者
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よみ人しらず
- 出典
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拾遺和歌集
- 前の歌
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つらしとは思ふものから恋しきは 我にかなはぬ心なりけり
- 次の歌
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心をばつらきものぞと言ひおきて 変はらじと思ふ顔ぞ恋しき