- 歌の意味
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このごろの明け方の露によって、我が家の萩の下葉は、色づいたことだ。
- 鑑賞
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巻第十七 雑秋歌 1118
詞書「題しらず」
このごろ明け方に置く露によって、我が家の萩の下葉が色づいたと詠む歌である。夜明けの冷たい露に、深まってゆく秋を感じ取っている。
万葉集巻十に、ほぼ同じ形の歌が見える。
作者の「人まろ」は柿本人麻呂である。万葉集を代表する歌人で、後世、歌聖と仰がれた。三十六歌仙に数えられる。拾遺和歌集には、万葉集の歌や人麻呂歌集の歌が人麻呂の作として多く収められている。
初句「このころの」は、このごろの、の意である。
二句「暁露に」は、明け方に置く露によって、の意で、露が草木の葉を色づかせると考えられていた。
三句「我が宿の」は、私の家の、の意で、本巻の第千百十三首、第千百十四首の三句と同じ語である。
四句「萩の下葉は」は、萩の下の方の葉は、の意で、次歌の第千百十九首の四句と同じ句であり、本巻の第千百十六首の二句「下葉につけて」とも通じている。
結句「色づきにけり」は、色づいたことだ、の意で、次歌の第千百十九首、本巻の第千百十四首の結句と同じ句を共有している。
あかつきつゆ:暁露。明け方に降りる露
- 作者
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柿本人麻呂
- 出典
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拾遺和歌集
- 前の歌
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世の中の人に心を染めしかば 草葉に色も見えじとぞ思ふ
- 次の歌
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夜を寒み衣かりがね鳴くなへに 萩の下葉は色づきにけり