かの見ゆる池辺に立てるそが菊の
茂みさ枝の色のてこらさ
- 歌の意味
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あそこに見える池のほとりに立っているそが菊の、茂った小枝の色の見事なことよ。
- 鑑賞
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巻第十七 雑秋歌 1120
詞書「題しらず」
あそこに見える池のほとりに咲くそが菊の、茂った小枝の色の見事さをたたえる歌である。古風な言葉づかいで、池辺に咲く菊の美しさを描いている。
ここから第千百二十二首まで、菊を詠む歌が続いている。
初句「かの見ゆる」は、あそこに見える、の意である。
二句「池辺に立てる」は、池のほとりに立っている、の意で、「る」は存続の助動詞「り」の連体形である。
三句「そが菊の」は、そが菊の、の意で、黄色の菊の一種をいうとされる。次歌の第千百二十一首の三句「菊の花」、第千百二十二首の三句「菊だにも」と、菊を三句に詠む歌が並んでいる。
四句「茂みさ枝の」は、茂った小枝の、の意で、「さ」は語調を整える接頭語である。
結句「色のてこらさ」は、色の見事なことよ、の意で、「てこらさ」は語義に定説がなく、美しさ、見事さをいう語と解されている。体言止めで結んでいる。
そがぎく:承和菊とも書く。黄色の菊の一種とされる
さえだ:さ枝。小枝。「さ」は接頭語
てこらさ:語義に定説がなく、美しさ、見事さをいう語と解される
- 作者
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よみ人しらず
- 出典
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拾遺和歌集
- 前の歌
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夜を寒み衣かりがね鳴くなへに 萩の下葉は色づきにけり
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吹く風に散るものならば菊の花 くもゐなりとも色は見てまし