久方の月をさやけみ紅葉葉の
濃さも薄さも分きつべらなり
- 歌の意味
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月の光が澄んで明るいので、紅葉の葉の色の濃さも薄さも、見分けることができそうだ。
- 鑑賞
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巻第十七 雑秋歌 1127
詞書「題しらず」
月の光が澄んで明るいので、夜であっても紅葉の葉の色の濃さ薄さまで見分けられそうだと詠む歌である。澄んだ秋の月の明るさを、紅葉の色の濃淡を見分けられるほどだと表している。
初句「久方の」は、「月」にかかる枕詞である。
二句「月をさやけみ」は、月の光が澄んで明るいので、の意で、「を…み」は原因を表す語法である。
三句「紅葉葉の」は、紅葉した葉の、の意である。
四句「濃さも薄さも」は、色の濃さも薄さも、の意で、濃いと薄いとを対にしている。
結句「分きつべらなり」は、見分けることができそうだ、の意で、「つ」は強意の助動詞、「べらなり」は推量の助動詞である。本巻の第千九十六首の結句「わかずやあるらん」と、「分く」を共有し、見分けられぬ霧と見分けられる紅葉とで対をなしている。
わく:分く。区別する、見分ける
- 作者
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よみ人しらず
- 出典
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拾遺和歌集
- 前の歌
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奥山に立てらましかば渚漕ぐ 舟木も今は紅葉しなまし
- 次の歌
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小倉山峰の紅葉葉心あらば 今ひとたびのみゆき待たなん