白雪は降り隠せども千代までに
竹の緑は変はらざりけり
- 歌の意味
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白雪は降り積もって覆い隠すけれども、千代に至るまで、竹の緑は変わらないのであった。
- 鑑賞
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巻第十八 雑賀 1177
詞書「清和の女七の親王の八十賀、重明の親王のし侍りける時の屏風に、竹に雪降りかかりたる形ある所に」
白雪は降り積もって覆い隠すけれども、千代に至るまで竹の緑は変わらないと詠む歌である。詞書から、清和天皇の第七皇女の八十歳の祝いを重明親王が催した際の屏風に、竹に雪が降りかかっている場面に添えた歌とわかる。雪に覆われても色を変えない竹の緑に、八十の齢を重ねてなお変わらぬ皇女の長寿を重ねて祝っている。雪の白と竹の緑が対をなしている。
作者の「つらゆき」は紀貫之である。古今和歌集の撰者の中心人物で、仮名序を執筆し、土佐日記を著した。三十六歌仙に数えられる。
初句「白雪は」は、白い雪は、の意で、四句の「緑」と色の上で対をなしている。
二句「降り隠せども」は、降り積もって覆い隠すけれども、の意で、「ども」は逆接の接続助詞である。
三句「千代までに」は、千代に至るまで、の意で、長い年月をいう。
四句「竹の緑は」は、竹の緑色は、の意で、変わらぬものの象徴である。本巻の第千百六十一首の三句「なよ竹の」と同じく、竹によって長寿を祝っている。
結句「変はらざりけり」は、変わらないのであった、の意で、「ざり」は打消の助動詞、「けり」は気づきの詠嘆を表す。
ちよ:千代。千年、限りなく長い年月
- 作者
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紀貫之
- 出典
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拾遺和歌集
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千歳ふる霜の鶴をばおきながら 久しき物は君にぞありける
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世の中に異なる事はあらずとも とみはたしてむ命長くは