いかでかは尋ね来つらん蓬生の
人も通はぬ我が宿の道
- 歌の意味
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どのようにして訪ねて来たのだろうか。蓬が生い茂り、人も通わない私の家への道を。
- 鑑賞
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巻第十八 雑賀 1203
詞書「題しらず」
蓬が生い茂り人も通わない私の家への道を、どのようにして訪ねて来たのだろうかと詠む歌である。荒れ果てて誰も訪れない住まいに、思いがけず訪ねてきた人への驚きと喜びを、問いの形で表している。前歌の第千二百二首の途絶えを恐れる嘆きに対し、ここでは途絶えていた道を訪ねてきた人を迎えている。
初句「いかでかは」は、どのようにして、の意で、「かは」は疑問を表し、二句の「らん」と呼応している。
二句「尋ね来つらん」は、訪ねて来たのだろうか、の意で、「つ」は完了、「らん」は推量の助動詞である。ここで句切れとなる二句切れの歌で、下の句は訪ねてきた道を倒置して示している。
三句「蓬生の」は、蓬が生い茂った、の意で、荒れ果てた住まいをいう。
四句「人も通はぬ」は、人も通わない、の意で、訪れる人のない寂しさをいう。前歌の第千二百二首の四句「とだえ」と、通いの途絶えた住まいを詠む点で呼応している。
結句「我が宿の道」は、私の家への道、の意で、体言止めである。次歌の第千二百四首の三句「我が宿を」と、「我が宿」の語を共有している。
よもぎふ:蓬生。蓬が生い茂って荒れ果てた所
- 作者
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よみ人しらず
- 出典
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拾遺和歌集
- 前の歌
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疑はしほかに渡せるふみ見れば 我やとだえにならんとすらん
- 次の歌
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雨ならでもる人もなき我が宿を 浅茅が原と見るぞ悲しき