御狩する駒のつまづく青つづら
君こそ我はほだしなりけれ
- 歌の意味
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御狩をする馬がつまずく青つづらのように、あなたこそが、私にとって身を縛るほだしなのだった。
- 鑑賞
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巻第十九 雑恋 1264
詞書「題しらず」
御狩をする馬がつまずく青つづらのように、あなたこそが私の身を縛るほだしなのだったと詠む歌である。狩り場で馬の足にからみつく青つづらに、自分を思うにまかせなくさせる恋しい人をたとえている。世を捨てたいと思っても、あなたへの思いが心をつなぎとめるという嘆きとも解される。
初句「御狩する」は、狩りをする、の意で、「御」は美称である。
二句「駒のつまづく」は、馬がつまずく、の意である。
三句「青つづら」は、青々としたつる草、の意で、馬の足にからみつくものをいう。ここまでが結句の「ほだし」を導く序詞である。
四句「君こそ我は」は、あなたこそが私にとっては、の意で、係助詞「こそ」は結句の已然形「けれ」で結ぶ係り結びである。
結句「ほだしなりけれ」は、身を縛るほだしなのだった、の意で、「ほだし」は馬の足をつなぐ綱で、自由を妨げるものをいう。「けれ」は気づきの詠嘆を表す助動詞「けり」の已然形である。
ほだし:絆。馬の足をつなぐ綱。転じて、自由を妨げるもの
あをつづら:青葛。つる草の一種
みかり:御狩。狩りの美称
- 作者
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よみ人しらず
- 出典
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拾遺和歌集
- 前の歌
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それならぬこともありしを忘れねと 言ひしばかりを耳にとめけん
- 次の歌
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君見ればむすぶの神ぞ恨めしき つれなき人を何作りけん