世の中をかく言ひ言ひの果て果ては
いかにやいかにならむとすらん
- 歌の意味
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世の中をこのようにはかないと言い続けて、その果ての果てには、いったいどうなろうとするのだろうか。
- 鑑賞
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巻第二十 哀傷 1314
詞書「題しらず」
世の中をこのようにはかないと言い続けた果ての果てには、いったいどうなるのだろうかと詠む歌である。人の死に会うたびに世の無常を口にしながら、自分もいずれはその果てを迎える身であることを思い、行く末への不安を、同じ言葉を重ねる調子にこめている。
初句「世の中を」は、この世を、の意である。
二句「かく言ひ言ひの」は、このように言い続けての、の意で、「言ひ」を重ねて、繰り返し口にすることを表している。
三句「果て果ては」は、最後の最後には、の意で、「果て」を重ねている。
四句「いかにやいかに」は、いったいどのように、の意で、「いかに」を重ねて、行く末を案じる思いを強めている。
結句「ならむとすらん」は、なろうとするのだろうか、の意で、「らん」は現在推量の助動詞である。二句から四句まで同じ語を重ねる調子が、思いの尽きないさまを表している。
はてはて:果て果て。最後の最後
- 作者
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よみ人しらず
- 出典
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拾遺和歌集
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憂きながら消えせぬものは身なりけり うらやましきは水の泡かな
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ささなみの志賀の手児らがまかりにし 川瀬の道を見れば悲しも