世とともに心をかけて頼めども
われからかみのかたきしるしか
- 歌の意味
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いつも変わらず心をかけて頼みにしているのに、わたし自身のせいで、神のご利益が得がたいのだろうか。
- 鑑賞
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巻第十八 雑歌下 1175
詞書「唐紙の型木」
物名の歌で、「からかみのかたぎ」という語を、四句の「われからかみの」から結句の「かたきしるしか」にかけて隠して詠み込んでいる。唐紙の型木は、唐紙に模様を刷り出すための版木である。いつも心をかけて頼みにしているのに、わが身のせいで神の霊験が得がたいのだろうか、と詠む。祈りがかなわないのを、神を恨まず、自分の至らなさのためかと省みている。
作者の「源俊頼朝臣」は大納言源経信の子である。堀河院の歌壇で活躍し、白河院の命により『金葉和歌集』を撰進した。
物名の一連の七首目である。
初句「世とともに」は、いつまでも、常に、の意である。
二句「心をかけて」は、心を寄せて、思いをかけて、の意である。
三句「頼めども」は、頼みにするけれども、の意で、「ども」は逆接の接続助詞である。
四句「われからかみの」の「われから」は、自分自身のせいで、の意である。「からかみ」から結句にかけて、物名の「からかみのかたぎ」が隠されている。
結句「かたきしるしか」の「かたき」は難しい意、「しるし」は神仏のご利益、霊験で、「か」は疑問の終助詞である。
からかみのかたぎ:唐紙に模様を刷り出すための版木、物名の題として四句から結句にかけて隠されている
しるし:神仏のご利益、霊験
- 作者
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源俊頼
- 出典
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千載和歌集
- 前の歌
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みくらやままきのやたてて住む民は 年を積むとも朽ちじとぞ思ふ
- 次の歌
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秋の野に誰を誘はむ行き帰り ひとりははぎを見るかひもなし