古典和歌stream

大和物語

人知れぬ心のうちにもゆる火は
煙もたたでくゆりこそすれ

人に知られない心の内に燃える火は、煙も立たずに燻っているのです。

詳細を見る

大和物語

富士の嶺の絶えぬ思ひもあるものを
くゆるはつらき心なりけり

富士の嶺の絶えない思いの火もあるというのに、燻るとは、つれない心であったのだ。

詳細を見る

大和物語

ささら浪まもなく岸を洗ふめり
なぎさ清くは君とまれとか

さざ波が絶え間なく岸を洗っているようだ。渚が清らかであれば、君よとどまれということだろうか。

詳細を見る

大和物語

よもぎ生ひて荒れたる宿を鶯の
人来と鳴くや誰とか待たん

蓬が生えて荒れたこの家を、鶯が人が来ると鳴いている。誰を待てというのだろう。

詳細を見る

大和物語

来たれども言ひしなれねば鶯の
君に告げよと教へてぞ鳴く

来てはいるが、言い馴れていないので、鶯があなたに告げよと教えて鳴いているのだ。

詳細を見る

大和物語

君がため衣の裾を濡らしつつ
春の野に出でて摘める若菜ぞ

あなたのために衣の裾を濡らしながら、春の野に出て摘んだ若菜なのです。

詳細を見る

大和物語

霜雪のふる屋の中にひとり寝の
うつぶし染めのあさのけさなり

霜や雪の降る古屋の中で、ひとり寝の、うつぶし染めの麻の袈裟である。

詳細を見る