古典和歌stream

古今和歌集

小黒崎美豆の小島の人ならば
都のつとにいざと言はましを

小黒崎や美豆の小島が人であったなら、都へのみやげに、さあ一緒に行こうと誘うのだが。

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古今和歌集

みさぶらひ御笠と申せ宮城野の
木の下露は雨にまされり

お供の方よ、ご主人に御笠をどうぞと申し上げなさい。宮城野の木の下の露は、雨にもまさるほどだ。

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古今和歌集

最上川上れば下る稲舟の
いなにはあらずこの月ばかり

最上川を上っては下る稲舟の「いな」ではないが、いやだというのではない。ただこの月だけは待ってほしい。

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古今和歌集

君をおきてあだし心を我が持たば
末の松山波も越えなむ

あなたをさしおいて浮気な心を私が持ったならば、あの末の松山を波も越えてしまうだろう。

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古今和歌集

こよろぎの磯たちならし磯菜摘む
めざし濡らすな沖にをれ波

こよろぎの磯を歩きまわって磯菜を摘む少女を濡らすな。沖にとどまっておれ、波よ。

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古今和歌集

筑波嶺のこのもかのもにかげはあれど
君がみかげにますかげはなし

筑波山のこちら側にもあちら側にも木陰はあるけれど、わが君のお恵みの陰にまさる陰はない。

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古今和歌集

筑波嶺の峰のもみぢ葉落ち積もり
知るも知らぬもなべてかなしも

筑波山の峰のもみじ葉が落ち積もるように、知っている人も知らない人も、みな一様にいとおしいことだ。

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古今和歌集

甲斐が嶺をさやにも見しかけけれなく
横ほり臥せる小夜の中山

甲斐の山々をはっきり見たいものだ。それなのに心なくも横たわって視界をさえぎる小夜の中山よ。

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古今和歌集

甲斐が嶺を嶺越し山越し吹く風を
人にもがもや言伝てやらむ

甲斐の山々の峰を越え山を越えて吹いてくる風が、人であってほしい。そうすれば言伝てを託してやろうものを。

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古今和歌集

をふの浦に片枝さしおほひなる梨の
なりもならずも寝て語らはむ

をふの浦に片枝をさしかけて実る梨ではないが、事がなってもならなくても、まずは共寝をして語り合おう。

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古今和歌集 - 藤原敏行

ちはやぶる賀茂の社の姫小松
万代経とも色は変はらじ

賀茂の社の小さな姫小松は、万代を経ても緑の色は変わらないだろう。

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