- 表題
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- 古今和歌集
古今和歌集 - よみ人しらず
思ひけむ人をぞともに思はまし
まさしや報いなかりけりやは
私を思ってくれていたらしい人を、こちらも一緒に思えばよかった。まさしく、報いがないなどということがあっただろうか。
古今和歌集 - 平中興
逢ふことの今ははつかになりぬれば
夜深からではつきなかりけり
逢うことが今はわずかになってしまったので、二十日の月が夜更けにならないと出ないように、夜更けでなければ逢う手だてもないのだった。
古今和歌集 - 久曽
よそながらわが身にいとのよるといへば
ただいつはりにすぐばかりなり
何の関わりもないのに、いとこの男が私に寄っているなどと人が言うので、糸を縒ると言われても、ただ偽りとして聞き過ごすばかりだ。
古今和歌集 - よみ人しらず
なげきをばこりのみ積みてあしひきの
山のかひなくなりぬべらなり
嘆き(投げ木)ばかりを伐っては積み重ねて、山の峡(谷あい)が埋まってなくなるように、生きている甲斐もなくなってしまいそうだ。