古典和歌stream

古今和歌集 - よみ人しらず

思ひけむ人をぞともに思はまし
まさしや報いなかりけりやは

私を思ってくれていたらしい人を、こちらも一緒に思えばよかった。まさしく、報いがないなどということがあっただろうか。

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古今和歌集 - よみ人しらず

出でて行かむ人をとどめむよしなきに
隣の方に鼻もひぬかな

出て行こうとする人を引き止める手だてもないのに、隣の方でくしゃみでもしてくれないものか。

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古今和歌集 - よみ人しらず

紅に染めし心も頼まれず
人をあくにはうつるてふなり

紅に深く染めたような一途な心も頼みにならない。紅も灰汁には色が変わるように、人に飽きれば心が移るというのだから。

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古今和歌集 - よみ人しらず

厭はるるわが身は春の駒なれや
野飼ひがてらに放ち捨てつる

嫌われているわが身は春の馬なのだろうか。野に放し飼いにするついでに、そのまま放り捨てられてしまった。

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古今和歌集 - よみ人しらず

鶯の去年の宿りの古巣とや
我には人のつれなかるらむ

私のことを、鶯が去年宿った古巣のように思っているからだろうか。あの人が私に冷淡なのは。

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古今和歌集 - よみ人しらず

さかしらに夏は人まね笹の葉の
さやぐ霜夜をわが独り寝る

夏にはこざかしく人のまねをして独り寝をしていたが、今は笹の葉がさやさやと鳴る霜の夜を、私は独りで寝ることだ。

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古今和歌集 - 平中興

逢ふことの今ははつかになりぬれば
夜深からではつきなかりけり

逢うことが今はわずかになってしまったので、二十日の月が夜更けにならないと出ないように、夜更けでなければ逢う手だてもないのだった。

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古今和歌集 - 藤原時平

もろこしの吉野の山にこもるとも
遅れむと思ふ我ならなくに

たとえあなたが唐土の吉野の山に籠もろうとも、後に取り残されようと思う私ではないのに。

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古今和歌集 - 平中興

雲晴れぬ浅間の山のあさましや
人の心を見てこそやまめ

雲の晴れない浅間山ではないが、なんともあきれたことだ。あの人の本心を見きわめてから、この恋はやめにしよう。

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古今和歌集 - 伊勢

難波なる長柄の橋もつくるなり
今はわが身を何にたとへむ

難波にある古い長柄の橋も、造り改められる(朽ち果てる)という。今となっては、年老いたわが身を何にたとえたらよいのだろう。

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古今和歌集 - よみ人しらず

まめなれど何ぞはよけくかるかやの
乱れてあれど悪しけくもなし

まじめにしていても、何のよいことがあろうか。刈萱のように乱れていても、悪いことは何もない。

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古今和歌集 - 藤原興風

何かその名の立つことの惜しからむ
知りて惑ふは我ひとりかは

どうしてその浮き名が立つことが惜しいだろうか。恋の道と知りながら迷うのは、私一人だろうか、いやそうではない。

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古今和歌集 - 久曽

よそながらわが身にいとのよるといへば
ただいつはりにすぐばかりなり

何の関わりもないのに、いとこの男が私に寄っているなどと人が言うので、糸を縒ると言われても、ただ偽りとして聞き過ごすばかりだ。

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古今和歌集 - 讃岐

ねぎ言をさのみ聞きけむ社こそ
果てはなげきの森となるらめ

人々の願い事をそれほどまでに聞いてきたであろう社こそ、しまいには嘆きが積もって、投げ木の森となるのだろう。

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古今和歌集 - 大輔

なげきこる山とし高くなりぬれば
つらづゑのみぞまづつかれける

投げ木を伐る山のように、嘆きが高く積もってしまったので、頬杖ばかりがまずつかれることだ。

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古今和歌集 - よみ人しらず

なげきをばこりのみ積みてあしひきの
山のかひなくなりぬべらなり

嘆き(投げ木)ばかりを伐っては積み重ねて、山の峡(谷あい)が埋まってなくなるように、生きている甲斐もなくなってしまいそうだ。

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