古典和歌stream

古今和歌集 - よみ人しらず

人恋ふることを重荷と担ひもて
あふごなきこそわびしかりけれ

人を恋うることを重い荷物として担いでいるのに、それを担ぐ天秤棒がない、つまり逢う機会がないことこそ、つらいことだ。

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古今和歌集 - よみ人しらず

宵の間に出でて入りぬる三日月の
われて物思ふころにもあるかな

宵のうちに出てすぐ沈んでしまう三日月が割れたような形をしているように、心も砕けて物思いをするこの頃であることよ。

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古今和歌集 - よみ人しらず

そゑにとてとすればかかりかくすれば
あな言ひ知らずあふさきるさに

だからといってああすればこうなり、こうすればああなる。ああ、言いようもない。どうしても食い違ってばかりで。

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古今和歌集 - よみ人しらず

世の中の憂きたびごとに身を投げば
深き谷こそ浅くなりなめ

世の中のつらいことがあるたびに身を投げていたら、深い谷もきっと浅くなってしまうだろう。

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古今和歌集 - 在原元方

世の中はいかに苦しと思ふらむ
ここらの人に恨みらるれば

世の中は、どれほど苦しいと思っていることだろう。これほど多くの人から恨まれているのだから。

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古今和歌集 - よみ人しらず

何をして身のいたづらに老いぬらむ
年の思はむことぞやさしき

何をしてきたというので、この身はむなしく老いてしまったのだろう。年がどう思うかと思うと、恥ずかしいことだ。

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古今和歌集 - 藤原興風

身は捨てつ心をだにもはふらさじ
つひにはいかがなると知るべく

身はもう捨ててしまった。せめて心だけでも放り出すまい。最後にはどうなるのかを見届けられるように。

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古今和歌集 - 大江千里

白雪のともにわが身はふりぬれど
心は消えぬものにぞありける

白雪が降るのとともに、わが身は年老いて古びてしまったが、心は雪のように消えはしないものであったことだ。

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古今和歌集 - よみ人しらず

梅の花咲きての後のみなればや
すきものとのみ人の言ふらむ

梅の花が咲いた後の実(身)だからだろうか、酸っぱいもの、好き者とばかり人が言うのだろう。

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古今和歌集 - 凡河内躬恒

わびしらにましらな鳴きそあしひきの
山のかひある今日にやはあらぬ

猿よ、わびしげに鳴くな。山の峡に、法皇のお出ましという甲斐のある今日ではないか。

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古今和歌集 - よみ人しらず

世を厭ひ木の下ごとに立ち寄りて
うつぶし染めの麻の衣なり

世を厭い、木の下ごとに立ち寄ってはうつ伏して休むので、うつぶし染めの麻の衣を着ているのだ。

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古今和歌集

新しき年の始めにかくしこそ
千年をかねて楽しきを積め

新しい年の始めに、このようにしてこそ、千年先までを見越して楽しいことを積み重ねよ。

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古今和歌集

しもとゆふ葛城山に降る雪の
間なく時なく思ほゆるかな

葛城山に降る雪のように、絶え間なくいつも思われてならないことだ。

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古今和歌集

近江より朝立ち来ればうねの野に
鶴ぞ鳴くなる明けぬこの夜は

近江から朝早く発って来ると、うねの野で鶴が鳴いているのが聞こえる。明けたのだ、この夜は。

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古今和歌集

水茎の岡の屋形に妹とあれと
寝ての朝けの霜の降りはも

岡の上の仮屋で妻と私とが共寝をした、その明け方の霜の降りようといったらどうだ。

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古今和歌集

四極山うち出でて見れば笠結ひの
島漕ぎ隠る棚無し小舟

四極山を越えて見晴らしのよい所に出て見ると、笠結ひの島の陰へ漕ぎ隠れてゆく棚無し小舟が見える。

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