- 表題
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- 更級日記
更級日記 - 菅原孝標女
うづもれぬかばねを何にたづねけむ
苔の下には身こそなりけれ
埋もれもせずに残っている屍を、どうして姉は探し求めたのだろう。その姉自身の身こそ、苔の下のものになってしまったのに。
更級日記 - 菅原孝標女
昇りけむ野辺は煙もなかりけむ
いづこをはかとたづねてか見し
煙となって昇っていったであろう野辺には、もうその煙も残っていなかっただろうに、どこを墓と見定めて訪ね当てたのだろうか。
更級日記 - 菅原孝標女
たたくともたれかくひなの暮れぬるに
山路を深くたづねてはこむ
戸を叩く音がするといっても、日も暮れてしまったのに、いったい誰が山路を深く分け入って訪ねて来ようか。あれは水鶏なのだ。