古典和歌stream

金葉和歌集

虫の音はこの秋しもぞなきまさる
別れの遠くなる心地して

虫の音は、この秋はとりわけ鳴きまさり、私もいっそう泣きまさる。亡き人との別れが遠くなっていくような気がして。

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金葉和歌集

いかにせむ憂き世の中にすみがまの
果ては煙となりぬべき身を

どうしたらよいだろう。つらい世の中に住んで、炭竈のように、最後には煙となってしまうに違いないこの身を。

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金葉和歌集

罪はしも露も残らず消えぬらむ
長き夜すがらくゆるおもひに

罪は少しも残らず消えてしまっただろう。長い夜通し、悔いて燃えくすぶる思いの火によって。

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金葉和歌集

わたつ海の底の藻屑と見しものを
いかでか空の月となるらむ

大海の底の藻屑だと見ていたのに、どうして空の月となるのだろうか。

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金葉和歌集 - 源俊頼

四方の海の波に漂ふ水屑をも
七重の網に引きな漏らしそ

四方の海の波に漂う水屑のような者をも、七重の網で引き上げて、漏らさないでほしい。

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金葉和歌集

逢ふことのなきをうきたの森に住む
呼子鳥こそ我が身なりけれ

逢うことがないのをつらく思って、浮田の森に住んで人を呼ぶように鳴く呼子鳥こそ、私の身であったことだ。

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金葉和歌集 - 藤原親隆

恋ひ死なでこころづくしに今までも
頼むればこそいきの松原

恋い死にもせずに、心を尽くして、今まで生きてきたのも、あなたを頼みにしているからこそだ。生の松原の名のように。

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金葉和歌集

身のほどを思ひ知りぬることのみや
つれなき人の情けなるらむ

自分の身のほどを思い知らされたことだけが、つれないあの人の情けなのだろうか。

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金葉和歌集

あくといふこともしらばや紅の
涙に染まる袖やかへると

あくというものを知りたいものだ。紅の涙に染まった袖の色が、それで変わるかと思って。

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金葉和歌集

いとせめて恋しき時は播磨なる
飾磨に染むるかちよりぞ来る

ひどく恋しい時は、播磨の飾磨で染める褐色ではないが、徒歩でやって来ることだ。

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