古典和歌stream

金葉和歌集 - 相模

ありふるも憂き世なりけり長からぬ
人の心を命ともがな

生きながらえていることも、つらい世の中であったことだ。長続きしないあの人の心を、私の命としたいものだ。

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金葉和歌集 - 藤原公実

白菊の変はらぬ色も頼まれず
うつろはでやむ秋しなければ

白菊の変わらない色も頼みにはできない。色が移ろわないまま終わる秋はないのだから。

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金葉和歌集 - 藤原為忠

宵の間にほのかに人をみかづきの
飽かで入りにし影ぞ恋しき

宵の間にほのかにあの人を見たが、三日月がすぐに沈むように、満ち足りないまま去ってしまったその姿が恋しい。

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金葉和歌集

吹く風に堪へぬ梢の花よりも
留めがたきは涙なりけり

吹く風に耐えられずに散る梢の花よりも、とどめにくいのは涙であったことだ。

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金葉和歌集 - 源師時

人知れぬ恋をしすまの浦人は
泣きしほたれて過ぐすなりけり

人知れぬ恋をする身は、須磨の浦人が潮に濡れるように、泣き濡れて日々を過ごすのであった。

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金葉和歌集

山里の思ひかけぢにつららゐて
とくる心のかたげなるかな

山里の、思いをかけて通う懸け路に氷が張って、打ち解ける心がなかなか見えないことだ。

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金葉和歌集

ものをこそ忍べば言はぬ岩代の
森にのみもる我が涙かな

恋の思いを忍んでいるからこそ、口に出しては言わない。その言わぬという名の岩代の森にばかり漏れるように、私の涙だけが漏れることだ。

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金葉和歌集

つれづれと思ひぞ出づる見し人を
逢はで幾月眺めしつらむ

しんみりと思い出すことだ。かつて逢った人に、逢わないまま幾月もの間、もの思いにふけって過ごしてきたのだろうか。

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金葉和歌集 - 源俊頼

なこそといふことをば君が言種を
関の名ぞとも思ひけるかな

来るなという言葉を、あなたの口癖であるのに、私は勿来の関の名だとばかり思っていたことだ。

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金葉和歌集

うとましや木の下陰の忘れ水
いくらの人の影を見つらむ

なんといとわしいことか。木の下陰の忘れ水は、これまでどれほど多くの人の姿を映してきたのだろうか。

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金葉和歌集

つらかりし心ならひに逢ひ見ても
なほ夢かとぞ疑はれける

つらかった恋の心の習いで、逢うことができても、やはり夢ではないかと疑われることだ。

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金葉和歌集 - 源俊頼

あやしきも嬉しかりけりおとしむる
その言の葉にかかると思へば

卑しいと言われることも、うれしいことだった。私をおとしめるあなたのその言葉に、私のことがかけられていると思うと。

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金葉和歌集

いかでかは袂に月の宿らまし
光待ちとる涙ならずは

どうして袂に月が宿ることがあろうか。月の光を待ち受けて映す涙でなかったならば。

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金葉和歌集

夜な夜なはまどろまでのみありあけの
つきせずものを思ふころかな

毎夜毎夜、まどろむこともなく、ただ起きたまま有明の月を迎えて、尽きることなくもの思いをするこのごろであることだ。

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金葉和歌集

住吉のまつかひありて今日よりは
なにはのことも知らずばかりぞ

住吉の松ではないが、待ったかいがあって、今日からは、難波のことではないが、何事も思い悩むことはないほどだ。

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金葉和歌集

あやめ草ねをのみかくる世の中に
をりたがへたる花桜かな

菖蒲草の根をかけるように、人々が声をあげて泣いてばかりいる世の中に、時節を取り違えて咲いた桜の花であることよ。

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