- 表題
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- 金葉和歌集
ものをこそ忍べば言はぬ岩代の
森にのみもる我が涙かな
恋の思いを忍んでいるからこそ、口に出しては言わない。その言わぬという名の岩代の森にばかり漏れるように、私の涙だけが漏れることだ。
夜な夜なはまどろまでのみありあけの
つきせずものを思ふころかな
毎夜毎夜、まどろむこともなく、ただ起きたまま有明の月を迎えて、尽きることなくもの思いをするこのごろであることだ。