- 表題
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- 後撰和歌集
後撰和歌集 - 坂上是則
しるしなき思ひやなぞと葦鶴の
音に泣くまでに逢はずわびしき
甲斐のない思いとはいったい何なのかと、葦辺の鶴が声を上げて鳴くように、声を上げて泣くまでに、逢えずにつらいことだ。
後撰和歌集 - 藤原滋幹
なるとよりさし出だされし舟よりも
我ぞ寄る辺もなき心地せし
鳴門の海峡から押し出された舟よりも、鳴門という戸の前から締め出された私のほうが、身を寄せる所もない心地がしたことだ。
後撰和歌集 - 醍醐天皇
よそにのみまつははかなき住の江の
ゆきてさへこそ見まくほしけれ
遠く離れてただ待っているだけではむなしい。住の江の松のように待つのではなく、こちらから出かけて行ってでも逢いたいものだ。