古典和歌stream

万葉集 - 大伴田村大嬢

いかならむ時にか妹を葎生の
汚なきやどに入りいませてむ

いったいいつになったら、妹をこの葎の生い茂るむさ苦しい家にお迎えできるのだろう。

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万葉集 - 大伴坂上郎女

うち渡す武田の原に鳴く鶴の
間なく時なし我が恋ふらくは

見渡す竹田の原に鳴く鶴のように、絶え間もなく、いつということもない。私が恋しく思うのは。

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万葉集 - 大伴坂上郎女

早川の瀬に居る鳥のよしをなみ
思ひてありし我が子はもあはれ

流れの速い川の瀬にいる鳥が寄る辺もないように、頼るところもなく思い沈んでいた我が子よ、ああ。

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万葉集 - 紀女郎

神さぶといなにはあらずはたやはた
かくして後に寂しけむかも

年老いたからといって嫌だというわけではない。けれども、もしかしてこうして後になって寂しい思いをするのではないだろうか。

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万葉集 - 紀女郎

玉の緒を沫緒に搓りて結べらば
ありて後にも逢はざらめやも

玉を通す緒を沫緒に縒って結んでおいたならば、時が経った後にも、逢わないことがあろうか。

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万葉集 - 大伴家持

百年に老舌出でてよよむとも
我れはいとはじ恋ひは増すとも

あなたが百歳になって、老いて舌が出て、よぼよぼになったとしても、私は嫌がりはしない。恋しさが増すことはあっても。

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万葉集 - 大伴家持

一重山へなれるものを月夜よみ
門に出で立ち妹か待つらむ

山ひとつ隔たっているのに、月夜が美しいので、門に出て立って、妻は私を待っているだろうか。

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万葉集 - 藤原郎女

道遠み来じとは知れるものからに
しかぞ待つらむ君が目を欲り

道が遠いので来ないだろうとは知っているけれども、それでもそのように待っているだろう。あなたに逢いたいと願って。

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万葉集 - 大伴家持

都路を遠みか妹がこのころは
うけひて寝れど夢に見え来ぬ

都への道が遠いからだろうか、このごろは、神に祈って寝ても、妻が夢に見えて来ない。

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万葉集 - 大伴家持

今知らす久迩の都に妹に逢はず
久しくなりぬ行きて早見な

今天皇が治めておられる久迩の都にいて、妻に逢わずに久しくなった。行って早く逢いたい。

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万葉集 - 大伴家持

ひさかたの雨の降る日をただ独り
山辺に居ればいぶせかりけり

雨の降る日に、ただひとり山辺にいると、気が晴れずうっとうしいことだ。

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万葉集 - 大伴家持

人目多み逢はなくのみぞ心さへ
妹を忘れて我が思はなくに

人目が多いので逢わないだけなのだ。心までもあなたを忘れて思っているわけではないのに。

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万葉集 - 大伴家持

偽りも似つきてぞするうつしくも
まこと我妹子我れに恋ひめや

嘘をつくのも、もっともらしくするものだ。本当に、いとしいあなたが私を恋しく思うことがあろうか。

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万葉集 - 大伴家持

夢にだに見えむと我れはほどけども
相し思はねばうべ見えずあらむ

せめて夢にでも見えようと、私は紐を解いて寝るけれど、あなたが私を思ってくれないので、なるほど見えないのだろう。

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万葉集 - 大伴家持

言とはぬ木すらあじさゐ諸弟らが
練りのむらとにあざむかえけり

物を言わない木でさえ、あじさいのように色が変わるものだ。諸弟らの巧みな言葉に、私はだまされてしまった。

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万葉集 - 大伴家持

百千たび恋ふと言ふとも諸弟らが
練りのことばは我れは頼まじ

百回千回と恋しいと言っても、諸弟らの巧みな言葉を、私はもう頼みにしまい。

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