古典和歌stream

万葉集 - 大伴家持

我が恋は千引の石を七ばかり
首に懸けむも神のまにまに

私の恋の重さは、千人で引くほどの大岩を七つほども首に懸けるようなものだが、それも神の御心のままだ。

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万葉集 - 大伴家持

夕さらば屋戸開け設けて我れ待たむ
夢に相見に来むといふ人を

夕方になったら、戸を開けて用意して私は待とう。夢の中に逢いに来ると言うあの人を。

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万葉集 - 大伴家持

朝夕に見む時さへや我妹子が
見れど見ぬごとなほ恋しけむ

朝も夕も逢っている時でさえ、いとしいあの人は、見ても見ていないかのように、やはり恋しいのだろう。

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万葉集 - 大伴家持

生ける世に我はいまだ見ず言絶えて
かくおもしろく縫へる袋は

生きてきたこれまでに、私はまだ見たことがない。言葉にならないほど、これほど見事に縫った袋は。

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万葉集 - 大伴家持

我妹子が形見の衣下に着て
直に逢ふまでは我れ脱かめやも

いとしいあの人の形見の衣を下に着て、じかに逢うまでは、私は脱ぐことがあろうか。

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万葉集 - 大伴家持

恋ひ死なむそこも同じぞ何せむに
人目人言言痛み我がせむ

恋い死にするのも、人目や噂で死ぬのも同じことだ。どうして人目や人の噂を気にしていられようか。

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万葉集 - 大伴家持

夢にだに見えばこそあらめかくばかり
見えずしあるは恋ひて死ねとか

せめて夢にでも見えるのならばまだよいが、これほどまでに見えないのは、恋い焦がれて死ねということか。

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万葉集 - 大伴家持

思ひ絶えわびにしものを中々に
何か苦しく相見そめけむ

あきらめて気落ちしていたのに、かえってどうして、こんなに苦しい思いで逢いはじめてしまったのだろう。

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万葉集 - 大伴家持

相見ては幾日も経ぬをここだくも
くるひにくるひ思ほゆるかも

逢ってからまだ幾日も経たないのに、これほどまでに狂おしいほど恋しく思われることだ。

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万葉集 - 大伴家持

かくばかり面影にのみ思ほえば
いかにかもせむ人目繁くて

これほど面影にばかり浮かんで思われるならば、どうしたらよいのだろう。人目が多くて逢えないのに。

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万葉集 - 大伴家持

相見てはしましも恋はなぎむかと
思へどいよよ恋ひまさりけり

逢ったならば、しばらくは恋心も静まるだろうかと思ったけれど、ますます恋しさがつのることだ。

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万葉集 - 大伴家持

夜のほどろ我が出でて来れば我妹子が
思へりしくし面影に見ゆ

夜明け前のほの暗いころに私が出て来ると、いとしいあの人が思い沈んでいた様子が、面影に浮かんで見える。

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万葉集 - 大伴家持

夜のほどろ出でつつ来らくたび数多く
なれば我が胸断ち焼くごとし

夜明け前に出て来ることがたび重なると、私の胸は切り裂かれ焼かれるように苦しい。

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万葉集 - 大伴田村大嬢

外に居て恋ふれば苦し我妹子を
継ぎて相見む事計りせよ

離れていて恋しく思うのは苦しい。いとしい妹よ、続けて逢えるように手立てを考えてほしい。

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万葉集 - 大伴田村大嬢

遠くあらばわびてもあらむを里近く
ありと聞きつつ見ぬがすべなさ

遠くにいるのならば、気落ちしながらも過ごしていられようが、里近くにいると聞きながら逢えないのがやるせない。

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万葉集 - 大伴田村大嬢

白雲のたなびく山の高々に
我が思ふ妹を見むよしもがも

白雲のたなびく高い山のように、背伸びをして待ち望むほどに私が思う妹に、逢う手立てがあればよいのに。

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