古典和歌stream

金槐和歌集 - 源実朝

空蝉の世は夢なれや桜花
咲きては散りぬあはれいつまで

この世は夢なのだろうか。桜の花は咲いたかと思うとすぐに散ってしまった。ああ、いつまでこうなのか。

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金槐和歌集 - 源実朝

いにしへの朽木の桜春ごとに
あはれ昔と思ふかひなし

昔からの朽ち木の桜を、春が来るたびに、ああ昔はと思っても、そのかいもない。

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金槐和歌集 - 源実朝

難波潟うきふししげき葦の葉に
置きたる露のあはれ世の中

難波潟の、節の多い葦の葉に置いた露のように、つらいことの多い、はかないこの世の中よ。

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金槐和歌集 - 源実朝

かくてのみありてはかなき世の中を
憂しとや言はむあはれとや言はむ

このようにしてばかりあって、はかないこの世の中を、つらいと言おうか、それともあわれと言おうか。

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金槐和歌集 - 源実朝

うつつとも夢とも知らぬ世にしあれば
有りとて有りと頼むべき身か

現実とも夢ともわからない世の中であるから、今生きているからといって、生きていると頼みにできる身であろうか。

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金槐和歌集 - 源実朝

とにかくにあればありける世にしあれば
無しとても無き世をも経るかも

とにもかくにも、あればあるで過ぎてゆく世の中であるから、何もないからといって、ないままにこの世を過ごしてゆくことだ。

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金槐和歌集 - 源実朝

とにかくにあな定めなの世の中や
喜ぶ者あればわぶる者あり

とにもかくにも、ああ定めのない世の中であることよ。喜ぶ者があれば、嘆く者もいる。

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金槐和歌集 - 源実朝

世の中に賢きこともはかなきも
思ひし解けば夢にぞありける

世の中の、すぐれたことも、つまらないことも、よく考えてみれば、みな夢であったのだ。

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金槐和歌集 - 源実朝

聞きてしも驚くべきにあらねども
はかなき夢の世にこそありけれ

聞いても驚くべきことではないけれども、やはりはかない夢のような世であることだ。

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金槐和歌集 - 源実朝

いとほしや見るに涙もとどまらず
親もなき子の母を尋ぬる

かわいそうなことだ。見ていると涙も止まらない。親もいない子が母を探し求めているのは。

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金槐和歌集 - 源実朝

物言はぬ四方の獣すらだにも
あはれなるかなや親の子を思ふ

ものを言わない四方の獣でさえも、心を打たれることよ、親が子を思うさまは。

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金槐和歌集 - 源実朝

時により過ぐれば民の嘆きなり
八大竜王雨やめたまへ

時によっては、雨も度を過ぎれば民の嘆きとなる。八大竜王よ、どうか雨をやめてください。

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