古典和歌stream

金槐和歌集 - 源実朝

住の江に生ふてふ松の枝しげみ
葉ごとに千代の数ぞ籠もれる

住の江に生えているという松は枝が茂っているので、その葉の一枚一枚に千代の数がこもっている。

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金槐和歌集 - 源実朝

行く末の千年をこめて春霞
たつたの山に松風ぞ吹く

行く末の千年をこめて春霞が立ちこめる立田の山に、松風が吹いている。

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金槐和歌集 - 源実朝

くらゐ山小高くならむ松にのみ
八百万代と春風ぞ吹く

位山の、これからいっそう高くなるであろう松にばかり、八百万代まで栄えよと春風が吹いている。

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金槐和歌集 - 源実朝

岩の上に生ふる小松の年も経ぬ
幾千代までと契りおきけむ

岩の上に生える小松も年を経た。幾千代までと約束しておいたのだろうか。

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金槐和歌集 - 源実朝

竹の葉に降り覆ふ雪の末を重み
下にも千代の色は隠れず

竹の葉に降り覆う雪で梢が重く垂れているので、その下にも千代を保つ竹の緑の色は隠れない。

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金槐和歌集 - 源実朝

なよ竹のななももそぢ老いぬれど
八十の千節は色も変はらず

しなやかな竹は数多くの年を経て老いたけれども、その幾つもの節々は色も変わらない。

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金槐和歌集 - 源実朝

なよ竹の千々のさ枝の葉枝の
その節々によよは籠もれり

しなやかな竹の数多くの小枝や葉のついた枝の、その節々に、幾世もの年月がこもっている。

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金槐和歌集 - 源実朝

相生の袖の触れにし宿の竹
よよは経にけりわが友として

ともに育ち、袖の触れあってきたわが家の竹は、幾世も経てきたことだ。私の友として。

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金槐和歌集 - 源実朝

岩に生す苔の緑の深き色を
幾千代までと誰か染めけむ

岩に生えている苔の緑の深い色を、幾千代までも変わらないようにと、誰が染めたのだろうか。

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金槐和歌集 - 源実朝

玉垂れの小瓶に挿せる梅の花
万代経べきかざしなりけり

小瓶に挿した梅の花は、万代を経るであろう長寿の髪飾りであることだ。

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金槐和歌集 - 源実朝

宿にある桜の花は咲きにけり
千年の春も常かくし見む

わが家にある桜の花は咲いたことだ。千年の後の春も、いつもこのように見よう。

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金槐和歌集 - 源実朝

千々の春万の秋に長らへて
月と花とを君ぞ見るべき

幾千の春、幾万の秋を生き長らえて、月と花とをわが君はご覧になるに違いない。

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金槐和歌集 - 源実朝

君が代になほ長らへて月清み
秋のみ空の影を待たなむ

わが君の御代に、なおも生き長らえて、月が清らかなので、秋の空の月の光を待ちたいものだ。

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金槐和歌集 - 源実朝

万代に見るとも飽かじ長月の
有明の月のあらむ限りは

万代にわたって見ても見飽きることはないだろう。九月の有明の月が空にある限りは。

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金槐和歌集 - 源実朝

朝にありてわが代は尽きじ天の戸や
出づる月日の照らむ限りは

朝廷に仕えて、わが世は尽きることはないだろう。天の戸を開いて出る月と日が照らす限りは。

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金槐和歌集 - 源実朝

君が代もわが世も尽きじ石川や
瀬見の小川の絶えじと思へば

わが君の御代も、私の世も尽きることはないだろう。石川の瀬見の小川の流れが絶えないように思うので。

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