古典和歌stream

金槐和歌集 - 源実朝

宮柱太敷き立てて万代に
今ぞ栄えむ鎌倉の里

宮殿の柱をしっかりと立てて、万代にわたって、今こそ栄えるであろう、この鎌倉の里は。

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金槐和歌集 - 源実朝

黒木もて君が造れる宿なれば
万代経とも古りずもありなむ

黒木を用いてわが君が造られた宮であるから、万代を経ても古びることはないだろう。

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金槐和歌集 - 源実朝

今造る黒木の諸屋古りずして
君は通はむ万代までに

今造る黒木の宮は古びることなく、わが君は万代までもお通いになるだろう。

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金槐和歌集 - 源実朝

大君の勅を畏みちちわくに
心は分くとも人に言はめやも

大君のお言葉を謹んで承り、心は千々に乱れて思い悩もうとも、そのことを人に言うことなどあろうか。

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金槐和歌集 - 源実朝

山は裂け海は浅せなむ世なりとも
君に二心われあらめやも

山は裂け、海は干上がってしまうような世であっても、わが君に背く二心など、私にあろうか。

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金槐和歌集 - 源実朝

ひむがしの国にわが居れば朝日さす
藐姑射の山の陰となりにき

東国に私がいるので、朝日の射す藐姑射の山、すなわち上皇の御所の陰となって、お守りする身となったのだ。

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金槐和歌集 - 源実朝

われ幾そ見し世の事を思ひ出でつ
明くるほどなき夜の寝覚めに

私はいくつもの見てきた世の出来事を思い出した。明けるまでもない短い夜の寝覚めに。

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金槐和歌集 - 源実朝

思ひ出でて夜はすがらに音をぞ泣く
ありし昔の世々の古事

思い出して、夜は一晩中声を上げて泣くことだ。過ぎ去った昔の、さまざまな時代の出来事を。

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金槐和歌集 - 源実朝

なかなかに老いは惚れても忘れなで
などか昔をいと偲ぶらむ

いっそのこと老いてぼけて忘れてしまえばよいのに、忘れもしないで、どうして昔をこれほど偲ぶのだろうか。

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金槐和歌集 - 源実朝

道遠し腰は二重にかがまれり
杖にすがりてここまでも来る

道は遠い。腰は二重に曲がってしまった。それでも杖にすがって、ここまでもやって来る。

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金槐和歌集 - 源実朝

さりともと思ふものから日を経ては
次第次第に弱る悲しさ

それでもまだ大丈夫だと思うものの、日が経つにつれて、だんだんと弱ってゆく悲しさよ。

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金槐和歌集 - 源実朝

世に経れば憂き言の葉の数ごとに
絶えず涙の露ぞ置きける

この世に生きていると、つらい言葉を耳にするたびに、絶えず涙の露が置くことだ。

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金槐和歌集 - 源実朝

嘆きわび世を背くべき方知らず
吉野の奥も住み憂しと言へり

嘆き疲れても、世を捨ててどこへ逃れたらよいのかわからない。吉野の奥も住みづらいと人はいっている。

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金槐和歌集 - 源実朝

いづくにて世をば尽くさむ菅原や
伏見の里も荒れぬと言ふものを

どこで生涯を終えたらよいのだろうか。菅原の伏見の里も荒れてしまったというのに。

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金槐和歌集 - 源実朝

春秋は変はりゆけどもわたつみの
中なる島の松ぞ久しき

春と秋は移り変わってゆくけれども、海の中の島の松は、変わらずに久しくあることだ。

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金槐和歌集 - 源実朝

豊国の企救の浜松老いにけり
知らず幾世の年か経にけむ

豊国の企救の浜の松は老いたことだ。いったいどれほどの世の年を経てきたのだろうか、わからない。

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