古典和歌stream

古今和歌集 - 閑院の五のみこ

数々に我を忘れぬものならば
山の霞をあはれとは見よ

心から私を忘れないでいてくださるのなら、山にかかる霞をしみじみといとしいものとして見てください。

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古今和歌集 - よみ人しらず

声をだに聞かで別るる魂よりも
亡き床に寝む君ぞ悲しき

あなたの声さえ聞かずにこの世を去っていく私の魂よりも、私のいなくなった床にひとり寝るであろうあなたのほうが悲しく思われる。

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古今和歌集 - 大江千里

もみぢ葉を風にまかせて見るよりも
はかなきものは命なりけり

紅葉を風の吹くままに任せて散るのを見るよりも、もっとはかないものは人の命であったのだ。

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古今和歌集 - 藤原惟幹

露をなどあだなるものと思ひけむ
我が身も草に置かぬばかりを

どうして露をはかないものと思っていたのだろう。我が身も、草の上に置いていないというだけで、露と変わらないのに。

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古今和歌集 - 在原業平

つひに行く道とはかねて聞きしかど
昨日今日とは思はざりしを

最後には誰もが行く死出の道だとは前から聞いていたけれども、それが昨日や今日のこととは思わなかったのに。

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古今和歌集 - 在原滋春

かりそめの行き交ひ路とぞ思ひ来し
今は限りの門出なりけり

ほんのひとときの往来の旅路だと思ってやってきたが、今はこれが最後の門出であったのだ。

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古今和歌集 - よみ人しらず

我が上に露ぞ置くなる天の河
門渡る舟のかいのしづくか

私の上に露が降りてくるようだ。天の河の川門を渡る舟の櫂からこぼれるしずくであろうか。

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古今和歌集 - よみ人しらず

思ふどちまとゐせる夜は唐錦
たたまく惜しき物にぞありける

気心の知れた者どうしが輪になって集う夜は、唐錦を裁つのが惜しいように、席を立つのが惜しいものであったよ。

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古今和歌集 - よみ人しらず

うれしきを何に包まむ唐衣
たもとゆたかに裁てと言はましを

このうれしさを何に包もうか。唐衣の袂をゆったりと仕立てよと言っておけばよかったのに。

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古今和歌集 - よみ人しらず

限りなき君がためにと折る花は
時しも分かぬ物にぞありける

限りなく栄えるあなたのためにと折る花は、季節を分けることなく、いつでも咲いているものであったよ。

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古今和歌集 - よみ人しらず

紫の一本ゆゑに武蔵野の
草はみながらあはれとぞ見る

紫草がただ一本生えているために、武蔵野の草はすべていとしいものと見ることだ。

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古今和歌集 - 在原業平

紫の色濃き時はめもはるに
野なる草木ぞ分かれざりける

紫草の色が濃い時は、目もはるかに見渡すかぎり、芽もふくらむ野の草木の区別がつかず、どれもいとしく思われることだ。

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古今和歌集 - 源能有

色なしと人や見るらむ昔より
深き心に染めてしものを

色がないと人は見るだろうか。昔から深い心で染めていたものなのに。

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古今和歌集 - 布留今道

日の光やぶし分かねば石上
ふりにし里に花も咲きけり

日の光は藪であっても分け隔てなく照らすので、石上の布留の古びた里にも花が咲いたことだ。

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古今和歌集 - 在原業平

大原や小塩の山も今日こそは
神代のことも思ひ出づらめ

大原の小塩山も、今日という日こそは、神代の昔のことを思い出しているだろう。

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古今和歌集 - 遍昭

天つ風雲の通ひ路吹き閉ぢよ
をとめの姿しばしとどめむ

空を吹く風よ、雲の中の通い路を吹き閉ざしておくれ。天女のような舞姫たちの姿を、しばらくここに留めておきたいのだ。

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