古典和歌stream

古今和歌集 - よみ人しらず

忘らるる身をうぢ橋のなか絶えて
人も通はぬ年ぞ経にける

忘れられてしまうこの身をつらいと思っていると、宇治橋の中ほどが絶えて人も通わないように、二人の仲も絶えて、あの人が通ってこないまま年月が経ってしまった。

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古今和歌集 - 坂上是則

逢ふことをながらの橋のながらへて
恋ひ渡る間に年ぞ経にける

逢うこともないままで、長柄の橋のように長らえて、恋い続けている間に、年月が過ぎてしまった。

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古今和歌集 - 紀友則

うきながら消ぬる泡ともなりななむ
流れてとだに頼まれぬ身は

水に浮いたまま消えていく泡のように、つらいまま消えてしまいたい。生きながらえて、いつかはと期待することさえできないこの身は。

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古今和歌集 - よみ人しらず

流れては妹背の山のなかに落つる
吉野の川のよしや世の中

流れ流れて妹山と背山の間に落ちていく吉野川の名のように、ままよ、男女の仲とはそういうものだ。

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古今和歌集 - 小野篁

泣く涙雨と降らなむ渡り川
水まさりなば帰りくるがに

泣いて流す私の涙よ、雨となって降ってほしい。三途の川の水かさが増したなら、妹が渡れずにこの世へ帰ってくるだろうから。

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古今和歌集 - 素性

血の涙落ちてぞたぎつ白河は
君が世までの名にこそありけれ

血の涙が落ちて激しく流れている。白河という名は、あなたが生きておられた世までの名であったのだなあ。

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古今和歌集 - 勝延

空蝉はからを見つつも慰めつ
深草の山煙だに立て

この世の人は亡骸を見ながらでも心を慰めてきた。深草の山よ、せめて煙だけでも立ってくれ。

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古今和歌集 - 上野岑雄

深草の野辺の桜し心あらば
今年ばかりは墨染に咲け

深草の野辺の桜よ、もしお前に心があるならば、せめて今年だけは墨染の色に咲いてくれ。

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古今和歌集 - 紀友則

寝ても見ゆ寝でも見えけり大方は
空蝉の世ぞ夢にはありける

眠っていても故人の姿が見える。眠らずにいても見えるのだった。つまりは、この世そのものが夢であったのだなあ。

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古今和歌集 - 紀貫之

夢とこそ言ふべかりけれ世の中に
うつつあるものと思ひけるかな

この世は夢と言うべきであったのだ。世の中に現実というものがあると思っていたことよ。

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古今和歌集 - 壬生忠岑

寝るがうちに見るをのみやは夢と言はむ
はかなき世をもうつつとは見ず

眠っている間に見るものだけを夢と言おうか、いや言うまい。はかないこの世も、私は現実とは思わない。

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古今和歌集 - 壬生忠岑

瀬をせけば淵となりても淀みけり
別れを止むるしがらみぞなき

浅瀬をせき止めれば、淵となってでも水は淀むものだった。しかし、死の別れを止めるしがらみはないのだ。

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古今和歌集 - 閑院

先立たぬ悔いの八千度悲しきは
流るる水の帰り来ぬなり

後悔は先に立たないもので、その悔いが幾千度も悲しいのは、流れる水が帰ってこないように、亡き人が戻ってこないからである。

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古今和歌集 - 紀貫之

明日知らぬ我が身と思へど暮れぬ間の
今日は人こそ悲しかりけれ

明日の命もわからない我が身だと思うけれども、日が暮れないうちの今日のところは、亡くなった人のことがただ悲しいのだ。

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古今和歌集 - 壬生忠岑

時しもあれ秋やは人の別るべき
あるを見るだに恋しきものを

時もあろうに、秋に人が死に別れてよいものか。生きている人を見るのでさえ恋しく思われる季節なのに。

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古今和歌集 - 凡河内躬恒

神無月時雨に濡るるもみぢ葉は
ただわび人の袂なりけり

神無月の時雨に濡れる紅葉した葉は、まさに悲しみに沈む人の袂そのものであった。

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