古典和歌stream

古今和歌集 - 菅野忠臣

つれなきを今は恋ひじと思へども
心弱くも落つる涙か

冷淡な人を、今はもう恋い慕うまいと思うけれども、心弱くもこぼれ落ちる涙であることよ。

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古今和歌集 - 伊勢

人知れず絶えなましかばわびつつも
無き名ぞとだに言はましものを

人に知られないうちに二人の仲が絶えてしまったのなら、嘆きながらも、根も葉もない噂だとだけでも言えただろうに。

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古今和歌集 - よみ人しらず

それをだに思ふこととて我が宿を
見きとな言ひそ人の聞かくに

せめてそのことだけでも、私を思ってくれる証として、私の家を訪ねて見たなどと言わないでほしい。人が聞いているのだから。

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古今和歌集 - よみ人しらず

逢ふことのもはら絶えぬる時にこそ
人の恋しきことも知りけれ

逢うことがすっかり絶えてしまった時になってはじめて、人が恋しいということも知ったのだった。

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古今和歌集 - よみ人しらず

わびはつる時さへものの悲しきは
いづこをしのぶ涙なるらむ

すっかり嘆き尽くして思い切ったはずの時でさえ、なお物悲しいのは、いったいどこを恋しく思って流れる涙なのだろうか。

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古今和歌集 - 藤原興風

恨みても泣きても言はむ方ぞなき
鏡に見ゆる影ならずして

恨んでも泣いても、それを訴える相手はいない。鏡に映る自分の影のほかには。

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古今和歌集 - よみ人しらず

夕されば人なき床をうち払ひ
嘆かむためとなれる我が身か

夕方になると、あの人のいない寝床の塵を払い清めて、ただ嘆くためだけの身になってしまったのだろうか。

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古今和歌集 - よみ人しらず

わたつみの我が身越す波立ち返り
海人の住むてふうらみつるかな

大海の波が私の身を越えては何度も打ち返すように、繰り返し海人が住むという浦を見るように、あの人を恨んでしまったことだ。

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古今和歌集 - よみ人しらず

荒小田を荒鋤き返し返しても
人の心を見てこそやまめ

荒れた田を荒く鋤き返し、さらに何度も鋤き返すように、繰り返し繰り返しても、あの人の本当の心を見届けてから、恋をやめよう。

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古今和歌集 - よみ人しらず

荒磯海の浜の真砂と頼めしは
忘るることの数にぞありける

荒磯の海の浜の砂の数ほど限りなく思うと、あの人が私を頼みにさせたのは、実は私を忘れることの数であったのだ。

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古今和歌集 - よみ人しらず

葦辺より雲居をさして行く雁の
いや遠ざかる我が身悲しも

葦の生える水辺から雲のかなたを目指して飛んでいく雁のように、あの人からますます遠ざかっていくわが身が悲しいことよ。

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古今和歌集 - よみ人しらず

時雨つつもみづるよりも言の葉の
心のあきに逢ふぞわびしき

時雨が降るたびに木の葉が色づいていくのを見るよりも、言葉にこもるあの人の心の秋、つまり私への飽きに出会うことのほうがつらい。

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古今和歌集 - よみ人しらず

あき風の吹きと吹きぬる武蔵野は
なべて草葉の色変はりけり

秋風がひたすら吹きに吹いた武蔵野では、一面に草葉の色が変わってしまった。そのように、飽きが来たあの人の心は、すっかり変わってしまった。

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古今和歌集 - 小野小町

あき風にあふたのみこそ悲しけれ
我が身むなしくなりぬと思へば

秋風に吹かれる田の実のように、飽きの風にさらされる私の頼みこそ悲しい。稲の実が空になるように、わが身もむなしくなってしまったと思うと。

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古今和歌集 - 平貞文

秋風の吹き裏返す葛の葉の
うらみてもなほ恨めしきかな

秋風が吹いて葛の葉の裏を返して見せるように、いくら恨んでも、なおあの人が恨めしいことだ。

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古今和歌集 - よみ人しらず

あきといへばよそにぞ聞きしあだ人の
我をふるせる名にこそありけれ

「あき」といえば、季節の秋のことで自分には関わりのないことと聞いていたが、それは浮気な人が私を古びさせ、飽きて捨てることの名であったのだ。

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