古典和歌stream

古今和歌集 - よみ人しらず

来ぬ人を待つ夕暮れの秋風は
いかに吹けばかわびしかるらむ

来ない人を待つ夕暮れに吹く秋風は、いったいどのように吹くからこれほどわびしいのだろうか。

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古今和歌集 - よみ人しらず

久しくもなりにけるかな住の江の
まつは苦しきものにぞありける

ずいぶん長い時が経ってしまったことだ。住の江の松の名のように、待つというのは苦しいものであったのだ。

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古今和歌集 - 兼覧王

住の江のまつほど久になりぬれば
葦鶴の音になかぬ日はなし

住の江の松のように、待つ時間がすっかり長くなってしまったので、葦辺の鶴が鳴くように、声をあげて泣かない日はない。

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古今和歌集 - 伊勢

三輪の山いかに待ち見む年経とも
尋ぬる人もあらじと思へば

三輪の山で、どのように待っていればよいのだろう。何年経っても、私を訪ねてくる人などいないだろうと思うので。

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古今和歌集 - 常康親王

吹きまよふ野風を寒み秋萩の
移りもゆくか人の心の

吹き乱れる野の風が寒いので、秋萩の花の色が移ろうように、あの人の心も移ろっていくのだろうか。

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古今和歌集 - 小野小町

今はとて我が身時雨にふりぬれば
ことのはさへに移ろひにけり

もうこれまでと、時雨に降られて木の葉が色を変えるように、わが身も年老いてしまったので、あなたの言葉までもすっかり色あせてしまった。

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古今和歌集 - 小野貞樹

人を思ふ心の木の葉にあらばこそ
風のまにまに散り乱れめ

あなたを思う私の心が木の葉であるならば、風の吹くままに散り乱れもするだろう。しかし木の葉ではないのだから、移ろうことはない。

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古今和歌集 - 紀有常女

天雲のよそにも人のなりゆくか
さすがに目には見ゆるものから

空の雲のように、あの人は遠いよそよそしい人になっていくのだろうか。そうはいっても、姿は目に見えているのに。

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古今和歌集 - 在原業平

行き帰り空にのみして経ることは
我がゐる山の風はやみなり

雲が行き来するばかりで空にさまよって日を過ごしているのは、私が落ち着こうとする山の風が激しいからだ。あなたの態度がきびしいので、とどまることができないのだ。

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古今和歌集 - 景式王

唐衣なれば身にこそまつはれめ
かけてのみやは恋ひむと思ひし

唐衣は着なれれば身にまとわりつくものだ。そのように馴れ親しめば身に添うものと思っていた。衣桁に掛けておくように、心にかけて恋い慕うだけで終わろうとは思いもしなかった。

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古今和歌集 - 紀友則

秋風は身を分けてしも吹かなくに
人の心の空になるらむ

秋風は、人の身を分けてその中にまで吹き込むわけではないのに、どうしてあの人の心はうわの空になってしまうのだろう。

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古今和歌集 - 源宗于

つれもなくなりゆく人の言の葉ぞ
秋より先のもみぢなりける

しだいに冷淡になっていく人の言葉こそ、秋が来るより先に色づく紅葉であったのだ。

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古今和歌集 - 兵衛

死出の山麓を見てぞ帰りにし
つらき人よりまづ越えじとて

死出の山の麓まで行って、それを見ただけで帰ってきた。薄情なあなたより先に越えたりはするまいと思って。

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古今和歌集 - 小町姉

時過ぎてかれゆく小野の浅茅には
今はおもひぞ絶えず燃えける

盛りの時期が過ぎて枯れていく小野の浅茅には、今は野火が絶えず燃えている。そのように、あの人が離れていく今となって、私の胸には思いの火が絶えず燃えている。

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古今和歌集 - 伊勢

冬枯れの野辺と我が身を思ひせば
もえても春を待たましものを

わが身を冬枯れの野辺だと思うことができるなら、たとえ焼かれて燃えても、また芽が萌え出る春を待つことができるだろうに。

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古今和歌集 - 紀友則

水の泡の消えてうき身と言ひながら
流れてなほも頼まるるかな

水の泡のように消えてしまいそうな、はかなくつらい身だと言いながら、泡が流れていくように時が過ぎても、やはりあの人を頼りにしてしまうことだ。

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