- 表題
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- 古今和歌集
古今和歌集 - 小野小町
今はとて我が身時雨にふりぬれば
ことのはさへに移ろひにけり
もうこれまでと、時雨に降られて木の葉が色を変えるように、わが身も年老いてしまったので、あなたの言葉までもすっかり色あせてしまった。
古今和歌集 - 小野貞樹
人を思ふ心の木の葉にあらばこそ
風のまにまに散り乱れめ
あなたを思う私の心が木の葉であるならば、風の吹くままに散り乱れもするだろう。しかし木の葉ではないのだから、移ろうことはない。
古今和歌集 - 在原業平
行き帰り空にのみして経ることは
我がゐる山の風はやみなり
雲が行き来するばかりで空にさまよって日を過ごしているのは、私が落ち着こうとする山の風が激しいからだ。あなたの態度がきびしいので、とどまることができないのだ。
古今和歌集 - 景式王
唐衣なれば身にこそまつはれめ
かけてのみやは恋ひむと思ひし
唐衣は着なれれば身にまとわりつくものだ。そのように馴れ親しめば身に添うものと思っていた。衣桁に掛けておくように、心にかけて恋い慕うだけで終わろうとは思いもしなかった。
古今和歌集 - 小町姉
時過ぎてかれゆく小野の浅茅には
今はおもひぞ絶えず燃えける
盛りの時期が過ぎて枯れていく小野の浅茅には、今は野火が絶えず燃えている。そのように、あの人が離れていく今となって、私の胸には思いの火が絶えず燃えている。
古今和歌集 - 紀友則
水の泡の消えてうき身と言ひながら
流れてなほも頼まるるかな
水の泡のように消えてしまいそうな、はかなくつらい身だと言いながら、泡が流れていくように時が過ぎても、やはりあの人を頼りにしてしまうことだ。