古典和歌stream

古今和歌集 - 源融

主や誰問へどしらたま言はなくに
さらばなべてやあはれと思はむ

持ち主は誰かと尋ねても、白玉は知らないと言うように何も答えない。それならば、舞姫たちのすべてをいとしいと思うことにしようか。

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古今和歌集 - 藤原敏行

玉垂れの小瓶やいづらこよろぎの
磯の波分けおきに出でにけり

あの小瓶はどこへ行ったのか。こよろぎの磯の波をかき分けて、沖へ出てしまったのだなあ。

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古今和歌集 - 兼芸法師

かたちこそ深山隠れの朽ち木なれ
心は花になさばなりなむ

姿かたちこそ深山に隠れた朽ち木のようだが、心は花にしようと思えば、花にもなるだろう。

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古今和歌集 - 紀友則

せみの羽の夜の衣は薄けれど
移り香濃くもにほひぬるかな

蝉の羽のように薄い夜の衣ではあるが、移り香は濃く匂ったことだなあ。

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古今和歌集 - よみ人しらず

遅く出づる月にもあるかなあしひきの
山のあなたも惜しむべらなり

なんと遅く出る月であることか。山の向こう側でも、この月を惜しんで引き留めているらしい。

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古今和歌集 - よみ人しらず

我が心慰めかねつ更級や
をばすて山に照る月を見て

私の心は慰めようとしても慰められなかった。更級の姨捨山に照る月を見ていると。

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古今和歌集 - 在原業平

おほかたは月をもめでじこれぞこの
積もれば人の老いとなるもの

たいていのことでは月さえも愛でまい。これこそが、積もり重なれば人の老いとなるものなのだ。

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古今和歌集 - 紀貫之

かつ見れど疎くもあるかな月影の
至らぬ里もあらじと思へば

こうして見ているそばから、なんとなく疎ましく思われることだ。月の光の届かない里などないと思うと。

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古今和歌集 - 紀貫之

二つなきものと思ひしを水底に
山の端ならで出づる月影

この世に二つとないものと思っていたのに、水の底に、山の端でもないところから出てくる月の光よ。

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古今和歌集 - よみ人しらず

天の河雲のみをにて早ければ
光とどめず月ぞ流るる

天の河は雲が水の流れとなって流れが早いので、光をとどめることなく月が流れてゆく。

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古今和歌集 - よみ人しらず

飽かずして月の隠るる山本は
あなた面ぞ恋しかりける

まだ見飽きないうちに月が隠れてしまう山のふもとでは、山の向こう側が恋しく思われることだ。

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古今和歌集 - 在原業平

飽かなくにまだきも月の隠るるか
山の端逃げて入れずもあらなむ

まだ見飽きていないのに、早くも月は隠れてしまうのか。山の端が逃げて、月を入れないでいてほしいものだ。

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古今和歌集 - 尼敬信

大空を照りゆく月し清ければ
雲隠せども光けなくに

大空を照らしてゆく月が清らかなので、たとえ雲が隠しても、その光は消えることがないのだ。

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古今和歌集 - よみ人しらず

石上ふるから小野の本柏
本の心は忘られなくに

石上の布留の、古びた小野の本柏の「もと」ではないが、昔からの心は忘れられないことだ。

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古今和歌集 - よみ人しらず

いにしへの野中の清水ぬるけれど
本の心を知る人ぞ汲む

昔の野中の清水は、今ではぬるくなってしまったけれど、もとの冷たく清らかだった心を知る人は汲むのだ。

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古今和歌集 - よみ人しらず

いにしへのしづのをだまきいやしきも
よきも盛りはありしものなり

昔の倭文の苧環を繰り返すように、身分の低い者も高い者も、それぞれに盛りの時はあったものなのだ。

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