古典和歌stream

古今和歌集 - よみ人しらず

我見ても久しくなりぬ住の江の
岸の姫松いく世経ぬらむ

私が見るようになってからでさえ久しくなった。住の江の岸の姫松は、いったいどれほどの世を経てきたのだろうか。

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古今和歌集 - よみ人しらず

住吉の岸の姫松人ならば
いく世か経しと問はましものを

住吉の岸の姫松がもし人であったなら、どれほどの世を経てきたのかと尋ねてみたいものなのに。

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古今和歌集 - よみ人しらず

あづさ弓磯辺の小松誰が世にか
万代かねて種をまきけむ

磯辺の小松は、いったい誰の時代に、万代の先を見越して種をまいたのだろうか。

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古今和歌集 - よみ人しらず

かくしつつ世をや尽くさむ高砂の
尾上に立てる松ならなくに

こうしてむなしく過ごしながら一生を終えてしまうのだろうか。私は高砂の峰の上に立つ松のように長寿であるわけでもないのに。

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古今和歌集 - 藤原興風

誰をかも知る人にせむ高砂の
松も昔の友ならなくに

いったい誰を心を知る友にしたらよいのだろう。長寿の高砂の松も、昔からの友ではないのだから。

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古今和歌集 - よみ人しらず

わたつみの沖つ潮合ひに浮かぶ泡の
消えぬものから寄る方もなし

大海の沖の潮の流れがぶつかり合う所に浮かぶ泡のように、消えてしまうわけではないが、身を寄せる所もない。

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古今和歌集 - よみ人しらず

わたつみのかざしに挿せる白妙の
波もて結へる淡路島山

海の神が髪飾りとして挿しているのだろう。真っ白な波で結い巡らせたような淡路島の山は。

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古今和歌集 - よみ人しらず

わたの原寄せ来る波のしばしばも
見まくのほしき玉津島かも

大海原から寄せてくる波がたびたび寄せるように、しばしば見たいと思う玉津島であることよ。

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古今和歌集 - よみ人しらず

難波潟潮満ち来らし海人衣
たみのの島に鶴鳴き渡る

難波潟に潮が満ちてくるらしい。田蓑の島の方へ、鶴が鳴きながら飛び渡ってゆく。

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古今和歌集 - 藤原忠房

君を思ひおきつの浜に鳴く鶴の
尋ね来ればぞありとだに聞く

あなたを思い、心に置いて、興津の浜に鳴く鶴のように訪ねて来たからこそ、あなたが無事でいるということだけでも聞けたのだ。

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古今和歌集 - 紀貫之

沖つ波たかしの浜の浜松の
名にこそ君を待ちわたりつれ

沖の波が高いという、高師の浜の浜松の名のとおりに、私はずっとあなたを待ち続けていたのだ。

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古今和歌集 - 紀貫之

難波潟生ふる玉藻をかりそめの
海人とぞ我はなりぬべらなる

難波潟に生える美しい藻を刈る、かりそめの海人に私はなってしまいそうだ。

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古今和歌集 - 壬生忠岑

すみよしと海人は告ぐとも長居すな
人忘れ草生ふといふなり

住吉は住み良い所だと海人が告げても、長居はするな。人を忘れさせる忘れ草が生えるというから。

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古今和歌集 - 紀貫之

雨によりたみのの島を今日行けど
なには隠れぬものにぞありける

雨に降られたので、蓑という名をもつ田蓑の島を今日通って行くけれど、名前だけでは雨から身を隠せないものであったよ。

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古今和歌集 - 宇多法皇

あしたづの立てる川辺を吹く風に
寄せて返らぬ波かとぞ見る

鶴が立っている川辺を吹く風に、寄せてきたまま返らない白波かと見えることだ。

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古今和歌集 - 伊勢

水の上に浮かべる舟の君ならば
ここぞとまりと言はましものを

あなたが水の上に浮かんでいる舟であるならば、ここが泊まりの港ですよと申し上げて、お引き留めしますのに。

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