古典和歌stream

古今和歌集 - 真静法師

都まで響き通へるからことは
波の緒すげてぞ弾きける

都まで響きが届いている唐琴は、波を琴の糸として張り、それで弾いているのであった。

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古今和歌集 - 在原行平

こき散らす滝の白玉拾ひおきて
世の憂き時の涙にぞ借る

しごいてまき散らしたような滝の白玉を拾っておいて、世の中がつらい時の涙として借りることにしよう。

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古今和歌集 - 在原業平

抜き乱る人こそあるらし白玉の
間なくも散るか袖の狭きに

緒を抜いて玉を乱し散らす人がいるらしい。白玉が絶え間なく散ってくることよ。受け止める私の袖は狭いのに。

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古今和歌集 - 承均法師

誰がために引きてさらせる布なれや
世を経て見れど取る人もなき

いったい誰のために引き伸ばしてさらしている布なのだろうか。長い年月を経て見ているが、取り込む人もいないことだ。

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古今和歌集 - 神退法師

清滝の瀬々の白糸繰りためて
山分け衣織りて着ましを

清滝の川の瀬々を流れる白糸のような水を繰り集めて、山に分け入る時の衣を織って着たいものなのに。

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古今和歌集 - 伊勢

裁ち縫はぬ衣着し人もなきものを
なに山姫の布さらすらむ

裁ちも縫いもしない衣を着ていた仙人も、今はもういないのに、どうして山の女神はこうして布をさらしているのだろう。

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古今和歌集 - 橘長盛

主なくてさらせる布を七夕に
我が心とや今日は貸さまし

持ち主もいないままさらしてある布を、七夕の織女に、私の心づくしとして今日は貸してあげようか。

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古今和歌集 - 壬生忠岑

落ちたぎつ滝の水上年積もり
老いにけらしな黒き筋なし

激しく流れ落ちる滝の水源は、年が積もって老いてしまったらしいなあ。黒い筋が一本もない。

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古今和歌集 - 凡河内躬恒

風吹けど所も去らぬ白雲は
世を経て落つる水にぞありける

風が吹いてもその場所から去らない白雲は、長い年月を経て落ち続ける滝の水であったのだ。

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古今和歌集 - 三条町

思ひせく心の内の滝なれや
落つとは見れど音の聞こえぬ

思いをせき止めている心の中の滝なのだろうか。流れ落ちているとは見えるのに、その音が聞こえないのは。

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古今和歌集 - 紀貫之

咲きそめし時より後はうちはへて
世は春なれや色の常なる

咲き始めた時から後はずっと、この世は春であるのだろうか。花の色がいつまでも変わらないことだ。

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古今和歌集 - 坂上是則

刈りて干す山田の稲のこきたれて
なきこそわたれ秋の憂ければ

刈って干す山田の稲をしごいて穂を落とすように、涙をしきりに流して、鳴き続けて、泣き続けていることだ。秋がつらいので。

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古今和歌集 - よみ人しらず

世の中は何か常なるあすか川
昨日の淵ぞ今日は瀬になる

世の中で、何が変わらずにあるというのか。飛鳥川は、昨日深い淵だった所が、今日は浅い瀬になっている。

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古今和歌集 - よみ人しらず

幾世しもあらじわが身をなぞもかく
海人の刈る藻に思ひ乱るる

いく年も生きられはしないわが身であるのに、どうしてこのように、海人が刈る藻のように思い乱れるのだろうか。

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古今和歌集 - よみ人しらず

雁の来る峰の朝霧晴れずのみ
思ひ尽きせぬ世の中の憂さ

雁が渡って来る峰の朝霧がいつまでも晴れないように、心は晴れることがなく、思いの尽きることのない世の中のつらさであるよ。

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古今和歌集 - 小野篁

しかりとて背かれなくに事しあれば
まづ嘆かれぬあな憂世の中

そうだからといって世を捨てることもできないのに、何か事があると、まず嘆かずにはいられない。ああ、つらい世の中であるよ。

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