古典和歌stream

古今和歌集 - よみ人しらず

葦引の山のまにまに隠れなむ
憂き世の中はあるかひもなし

山の奥へ奥へと入るままに隠れてしまおう。つらい世の中は、生きている甲斐もない。

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古今和歌集 - よみ人しらず

世の中の憂けくに飽きぬ奥山の
木の葉に降れる雪や消なまし

世の中のつらさにはもう飽きてしまった。奥山の木の葉に降り積もった雪のように、消えてしまおうか。

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古今和歌集 - 物部良名

世の憂きめ見えぬ山路へ入らむには
思ふ人こそほだしなりけれ

世のつらい目に遭うことのない山道へ入ろうとするには、恋しく思う人こそが束縛なのであった。

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古今和歌集 - 凡河内躬恒

世を捨てて山に入る人山にても
なほ憂き時はいづち行くらむ

世を捨てて山に入った人は、山にいてもなおつらい時には、どこへ行くのだろうか。

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古今和歌集 - 凡河内躬恒

今更に何生ひ出づらむ竹の子の
憂きふし繁きよとは知らずや

今さら何のために生まれ出てきたのだろう。竹の子は、節の多い竹のように、つらいことの多いこの世だとは知らないのだろうか。

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古今和歌集 - よみ人しらず

よにふれば言の葉繁き呉竹の
憂きふしごとに鶯ぞなく

この世に生きていると人のうわさが多い。葉の茂った呉竹の節ごとに鶯が鳴くように、つらいことがあるたびに私も泣いている。

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古今和歌集 - よみ人しらず

木にもあらず草にもあらぬ竹のよの
端にわが身はなりぬべらなり

木でもなく草でもない竹の節のはしのように、わが身はどっちつかずの中途半端な者になってしまったようだ。

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古今和歌集 - よみ人しらず

わが身から憂き世の中と名づけつつ
人のためさへ悲しかるらむ

自分の身のせいでこの世を「憂き世の中」と名づけながら、どうして他の人のためにまでも悲しく思われるのだろうか。

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古今和歌集 - 小野篁

思ひきや鄙の別れに衰へて
海人の縄たき漁りせむとは

思ってもみただろうか。都を離れて遠い田舎に別れ住み、落ちぶれて、海人のように縄を手繰って漁をすることになろうとは。

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古今和歌集 - 在原行平

わくらばに問ふ人あらば須磨の浦に
藻塩たれつつわぶと答へよ

たまたま私のことを尋ねる人があったら、須磨の浦で藻塩の雫を垂らしながら、涙に濡れてわびしく暮らしていると答えてくれ。

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古今和歌集 - 小野春風

あまびこのおとづれじとぞ今は思ふ
我か人かと身をたどる世に

山彦の音のように、人が訪れてくれることももうないだろうと今は思っている。自分なのか他人なのかと、わが身のありさまをたどりかねるほど呆然としているこの頃であるから。

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古今和歌集 - 平貞文

憂き世には門させりとも見えなくに
などかわが身の出でがてにする

つらい世には門を閉ざしているとも見えないのに、どうしてわが身は、なかなかこの世を出て行けないのだろうか。

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古今和歌集 - 平貞文

ありはてぬ命待つ間のほどばかり
憂きことしげく思はずもがな

いつまでも生き続けることはできない命の、その終わりを待つ間ぐらいは、つらいことをあれこれと思わずにいたいものだ。

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古今和歌集 - 宮道潔興

筑波嶺の木のもとごとに立ちぞ寄る
春のみ山の蔭を恋ひつつ

筑波山の木の下ごとに立ち寄っては身を寄せている。春の宮の御恵みという、春の深山の木陰を恋い慕いながら。

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古今和歌集 - 清原深養父

光なき谷には春もよそなれば
咲きてとく散る物思ひもなし

日の光の届かない谷には春もよそごとであるから、花が咲いてはすぐに散るような物思いもない。

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古今和歌集 - 伊勢

久方の中に生ひたる里なれば
光をのみぞ頼むべらなる

月の中に生えているという桂の名を持つ里に住んでいるので、ひたすら月の光、すなわち中宮様の御恵みだけを頼りにしているようだ。

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