古典和歌stream

古今和歌集 - 小野貞樹

都人いかがと問はば山高み
晴れぬ雲居にわぶと答へよ

都の人が私の様子をどうしているかと尋ねたら、山が高いので晴れることのない雲の中で、わびしく暮らしていると答えてくれ。

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古今和歌集 - 小野小町

わびぬれば身をうき草の根を絶えて
誘ふ水あらばいなむとぞ思ふ

わびしく暮らしているので、この身を憂いものと思い、根の切れた浮草のように、誘ってくれる水があるならば、流れて行ってしまおうと思う。

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古今和歌集 - 小野小町

あはれてふ事こそうたて世の中を
思ひ離れぬほだしなりけれ

「あわれ」という情けこそ、困ったことに、世の中を思い捨てることのできない束縛なのであった。

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古今和歌集 - よみ人しらず

あはれてふ言の葉ごとに置く露は
昔を恋ふる涙なりけり

「あわれ」という言葉を口にするたびに、その言の葉に置く露は、昔を恋しく思う涙なのであった。

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古今和歌集 - よみ人しらず

世の中の憂きもつらきも告げなくに
まづ知るものは涙なりけり

世の中のつらいことも苦しいことも、誰も告げてはいないのに、真っ先にそれを知るものは涙なのであった。

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古今和歌集 - よみ人しらず

世の中は夢か現か現とも
夢とも知らずありてなければ

世の中は夢なのか現実なのか。現実とも夢ともわからない。あるようでいて無いものなのだから。

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古今和歌集 - よみ人しらず

世の中にいづらわが身のありてなし
あはれとやいはむあなうとやいはむ

この世の中で、わが身はどこにあるのか。あるようでいて無いのだ。これを「あわれ」と言おうか、「ああつらい」と言おうか。

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古今和歌集 - よみ人しらず

山里は物の惨慄き事こそあれ
世の憂きよりは住みよかりけり

山里はなにかと寂しいことはあるが、世の中のつらさに比べれば住みよいものであった。

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古今和歌集 - 惟喬親王

白雲の絶えずたなびく峰にだに
住めば住みぬる世にこそありけれ

白雲が絶えずたなびいている峰にさえ、住めば住めてしまう世の中であったのだ。

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古今和歌集 - 布留今道

知りにけむ聞きても厭へ世の中は
波の騒ぎに風ぞしくめる

もう分かっているだろう。聞いただけでも嫌って離れるがよい。世の中は、騒ぎ立つ波の上に、さらに風が吹き重なるようなものらしい。

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古今和歌集 - 素性

いづこにか世をば厭はむ心こそ
野にも山にもまどふべらなれ

いったいどこで世を捨てたらよいのだろうか。心こそが、野にも山にもさまよい迷うようだ。

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古今和歌集 - よみ人しらず

世の中は昔よりやは憂かりけむ
わが身ひとつのためになれるか

世の中は昔からこんなにつらかったのだろうか。それとも、わが身一つのためにつらくなったのだろうか。

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古今和歌集 - よみ人しらず

世の中を厭ふ山辺の草木とや
あなうの花の色に出でにけむ

世の中を嫌って人が隠れ住む山辺の草木だからというのか、「ああつらい」という名の卯の花が、その思いを色に表して咲いたのだろう。

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古今和歌集 - よみ人しらず

み吉野の山のあなたに宿もがな
世の憂き時の隠れ家にせむ

吉野の山の向こうに宿があればよいのに。世の中がつらい時の隠れ家にしよう。

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古今和歌集 - よみ人しらず

世にふれば憂さこそまされみ吉野の
岩のかけ道踏みならしてむ

この世に生きながらえていると、つらさが増すばかりだ。いっそ吉野の岩の懸け道を踏みならすほど通い、山に入ってしまおう。

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古今和歌集 - よみ人しらず

いかならむ巌の中に住まばかは
世の憂きことの聞こえこざらむ

どのような巌の中に住んだならば、世の中のつらいことが聞こえてこないのだろうか。

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