- 表題
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- 古今和歌集
古今和歌集 - 在原業平
忘れては夢かとぞ思ふ思ひきや
雪踏みわけて君を見むとは
ふと現実を忘れては、夢ではないかと思う。思いもしなかった。雪を踏み分けて、このようなお住まいのあなたにお目にかかろうとは。
古今和歌集 - 在原業平
年を経て住みこし里を出でていなば
いとどふかくさ野とやなりなむ
長年住んできたこの里を私が出て行ってしまったならば、深草という名のとおり、いよいよ草深い野となってしまうのだろうか。
古今和歌集 - よみ人しらず
野とならば鶉となきて年は経む
かりにだにやは君が来ざらむ
ここが野となるならば、私は鶉となって鳴きながら年月を過ごそう。そうすれば、仮にでも、鶉を狩りにでも、あなたが来ないことがあろうか、きっと来てくれるだろう。
古今和歌集 - よみ人しらず
難波潟うらむべき間も思ほえず
いづこをみつのあまとかはなる
難波潟の浦ではないが、あなたが私を恨むような隔たりがあったとも思われない。いったいどこにつらい目を見たというので、御津の尼となどなるのか。
古今和歌集 - 喜撰法師
わが庵は都の辰巳しかぞ住む
世をうぢ山と人はいふなり
私の庵は都の東南にあり、このように心静かに住んでいる。それなのに人々は、私が世を憂しとして宇治山に住んでいると言っているようだ。