古典和歌stream

古今和歌集 - 在原業平

今ぞ知る苦しきものと人待たむ
里をば離れず訪ふべかりけり

今こそ知った。人を待つことは苦しいものだと。人が待っているであろう里には、絶えず訪ねて行くべきであった。

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古今和歌集 - 在原業平

忘れては夢かとぞ思ふ思ひきや
雪踏みわけて君を見むとは

ふと現実を忘れては、夢ではないかと思う。思いもしなかった。雪を踏み分けて、このようなお住まいのあなたにお目にかかろうとは。

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古今和歌集 - 在原業平

年を経て住みこし里を出でていなば
いとどふかくさ野とやなりなむ

長年住んできたこの里を私が出て行ってしまったならば、深草という名のとおり、いよいよ草深い野となってしまうのだろうか。

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古今和歌集 - よみ人しらず

野とならば鶉となきて年は経む
かりにだにやは君が来ざらむ

ここが野となるならば、私は鶉となって鳴きながら年月を過ごそう。そうすれば、仮にでも、鶉を狩りにでも、あなたが来ないことがあろうか、きっと来てくれるだろう。

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古今和歌集 - よみ人しらず

我を君難波の浦にありしかば
うきめをみつのあまとなりにき

あなたが私を顧みず、私は難波の浦に置かれたままだったので、つらい目を見て、御津の寺で尼となってしまった。

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古今和歌集 - よみ人しらず

難波潟うらむべき間も思ほえず
いづこをみつのあまとかはなる

難波潟の浦ではないが、あなたが私を恨むような隔たりがあったとも思われない。いったいどこにつらい目を見たというので、御津の尼となどなるのか。

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古今和歌集 - よみ人しらず

今更に訪ふべき人も思ほえず
八重葎して門させりてへ

今さら訪ねて来るはずの人も思い当たらない。八重葎が茂って門を閉ざしていると伝えてくれ。

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古今和歌集 - 凡河内躬恒

水の面に生ふる五月の浮草の
うきことあれや根を絶えて来ぬ

水面に生える五月の浮草のように、何かつらいことでもあるのか。根の切れた浮草のように、便りも絶えて来ないことだ。

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古今和歌集 - 凡河内躬恒

身を捨てて行きやしにけむ思ふより
外なるものは心なりけり

わが心は身を捨ててあなたのもとへ行ってしまったのだろうか。自分の思いのほかに勝手に動くものは心なのであった。

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古今和歌集 - 凡河内躬恒

君が思ひ雪と積もらば頼まれず
春より後はあらじと思へば

あなたの思いが雪のように積もるというのならば、頼りにはできない。春より後には消えてなくなるだろうと思うので。

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古今和歌集 - 宗岳大頼

君をのみ思ひこしぢの白山は
いつかは雪の消ゆる時ある

あなたのことばかりを思ってやって来た越路の白山は、いつ雪の消える時があるだろうか、消える時などない。

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古今和歌集 - 紀貫之

思ひやる越の白山知らねども
一夜も夢に越えぬ夜ぞなき

遠く思いやる越の白山を、私は見て知っているわけではないが、夢の中でその山を越えてあなたのもとへ行かない夜は一夜もない。

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古今和歌集 - よみ人しらず

いざここにわが世は経なむ菅原や
伏見の里の荒れまくも惜し

さあ、ここで私の一生を過ごしてしまおう。菅原の伏見の里が荒れてしまうのも惜しいから。

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古今和歌集 - よみ人しらず

わが庵は三輪の山もと恋しくは
とぶらひ来ませ杉立てる門

私の庵は三輪山のふもとにある。恋しく思うならば訪ねていらっしゃい。杉の立っている門を目印に。

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古今和歌集 - 喜撰法師

わが庵は都の辰巳しかぞ住む
世をうぢ山と人はいふなり

私の庵は都の東南にあり、このように心静かに住んでいる。それなのに人々は、私が世を憂しとして宇治山に住んでいると言っているようだ。

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古今和歌集 - よみ人しらず

荒れにけりあはれ幾世の宿なれや
住みけむ人の訪れもせぬ

すっかり荒れてしまったことだ。ああ、どれほど長い年月を経た家なのだろうか。住んでいたであろう人の訪れもない。

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