古典和歌stream

和泉式部日記 - 和泉式部

道芝の露とおきぬる人よりも
我手枕のそてはかはかす

道芝に露が置くように、起きて帰っていったあなたの袖よりも、私の手枕の袖の方が、涙で乾かずにいる。

詳細を見る

和泉式部日記 - 和泉式部

手枕の袖にも霜は置けるを
けさうちみれは白妙にして

手枕の袖にも霜が置いていたのだなあ。今朝ふと見ると、真っ白になっていて。

詳細を見る

和泉式部日記 - 敦道親王

つまこふとおきあかしつる霜なれは

妻を恋しく思って起きたまま夜を明かした、その朝に置いた霜であるので。

詳細を見る

和泉式部日記 - 敦道親王

ねぬるよの月はみるやとけさはしも
起ゐてまてと問人もなし

昨夜の月は見たかと、今朝こそは尋ねてくれるかと、起きて待っていたけれど、尋ねてくれる人もいない。

詳細を見る

和泉式部日記 - 和泉式部

まとろまて一夜詠し月みれと
おきなからしも明し顏なる

私こそ、まどろみもせずに一晩中月を眺めていたのに。あなたは起きたまま夜を明かしたのは自分の方だと言わんばかりのお顔をなさる。

詳細を見る

和泉式部日記 - 和泉式部

霜の上に朝日さすめり今は早
打とけにけるけしき見せなん

霜の上に朝日が射しているようだ。霜が解けるように、今はもう、打ち解けたご様子を見せてほしい。

詳細を見る

和泉式部日記 - 敦道親王

朝日さし今はきゆへき霜なれと
打とけかたき空のけしきそ

朝日が射して、今はもう消えるはずの霜ではあるが、私の心は、なかなか打ち解けがたい空模様だ。

詳細を見る

和泉式部日記 - 和泉式部

君はこす偶々みゆる童をは
いけとも今はいはしとおもふか

あなたはおいでにならず、たまに姿を見せるあの童までも、今はもう「行け」とも「生かしておけ」とも言うまいと思っておられるのか。

詳細を見る

和泉式部日記 - 敦道親王

ことはりや今はころさしこの童
忍ひのつまのいふことにより

もっともなことだ。今は殺すまい、この童は。人目を忍ぶ恋人の言うことに従って。

詳細を見る

和泉式部日記 - 和泉式部

人しれぬ心にかけてしのふをは
わするとや思ふ手枕のそて

人知れず心にかけて偲んでいるのに、忘れたと思っているのだろうか。あの手枕の袖を。

詳細を見る

和泉式部日記 - 敦道親王

物もいはてやみなましかは懸てたに
思ひ出ましや手枕の袖

もし私が何も言わずに終わっていたならば、あなたは心にかけてだけでも思い出しただろうか、あの手枕の袖を。

詳細を見る

和泉式部日記 - 敦道親王

見るや君さようちふけて山端に
くまなくすめる秋夜の月

見ているか、あなた。夜がすっかり更けて、山の端に一点の曇りもなく澄みわたっている、この秋の夜の月を。

詳細を見る

和泉式部日記 - 和泉式部

更ぬらんと思ふ物からねられねと
中々なれは月はしも見す

夜も更けたことだろうと思いながら、眠ることもできずにいたけれど、なまじ見ればかえってつらいので、月は見ないでいた。

詳細を見る

和泉式部日記 - 敦道親王

ことのはふかくなりにけるかな

木の葉の色が深くなったように、言葉の情けも深くなったことだ。

詳細を見る

和泉式部日記 - 和泉式部

しら露のはかなくをくと見し程に

白露がはかなく置くと見ているうちに、(その葉はいつのまにか深く色づいて)。

詳細を見る

和泉式部日記 - 和泉式部

葛城の神もさこそは思ひけめ
くめちにわたすはしたなき迄

葛城の神もそのように思ったことだろう。久米路に架け渡す岩橋が、昼の姿を見られてきまり悪いほどに。

詳細を見る