古典和歌stream

万葉集 - 高橋虫麻呂(虫麻呂歌集所出)

今日の日にいかにかしかむ筑波嶺に
昔の人の来けむその日も

今日の日の楽しさに、どうして及ぶだろうか。昔の人が筑波嶺にやって来たというその日であっても。

詳細を見る

万葉集 - 高橋虫麻呂(虫麻呂歌集所出)

かき霧らし雨の降る夜をほととぎす
鳴きて行くなりあはれその鳥

空一面を曇らせて雨の降る夜なのに、ほととぎすが鳴いて飛んで行くようだ。ああ、いとしいその鳥よ。

詳細を見る

万葉集 - 高橋虫麻呂(虫麻呂歌集所出)

筑波嶺の裾廻の田居に秋田刈る
妹がり遣らむ黄葉手折らな

筑波山のふもとの田で秋の稲を刈っている娘のもとへ贈ろう。もみじを手折ろう。

詳細を見る

万葉集 - 高橋虫麻呂(虫麻呂歌集所出)

男神に雲立ち上りしぐれ降り
濡れ通るとも我れ帰らめや

男神の峰に雲が立ち上り、しぐれが降って、ずぶ濡れになったとしても、私は帰ったりするものか。

詳細を見る

万葉集 - 柿本人麻呂(或る説による)

明日の宵逢はざらめやもあしひきの
山彦響め呼びたて鳴くも

明日の宵には逢えないことがあろうか。それなのに、山彦をとどろかせて、鹿が妻を呼び立てて鳴いていることよ。

詳細を見る

万葉集 - 沙弥女王

倉橋の山を高みか夜隠りに
出で来る月の片待ちかたき

倉橋の山が高いからだろうか、夜が更けてから出てくる月を、ひたすら待つのはつらいことよ。

詳細を見る

万葉集

天の川霧立ちわたる今日今日と
我が待つ君し舟出すらしも

天の川に霧が一面に立ちこめている。今日か今日かと私が待つあの方が、舟出をするらしい。

詳細を見る

万葉集 - 振田向宿禰

我妹子は釧にあらなむ左手の
我が奥の手に巻きて去なましを

いとしい妻が腕輪であってほしい。そうすれば、左手の、私の大切な手に巻いて行くのに。

詳細を見る

万葉集 - 抜気大首

豊国の香春は我家紐児に
いつがり居れば香春は我家

豊国の香春はわが家だ。紐児と結ばれて暮らしているので、香春はわが家だ。

詳細を見る

万葉集 - 抜気大首

石上布留の早稲田の穂には出でず
心のうちに恋ふるこのころ

石上の布留の早稲田の稲穂が出るようには、表に出さず、心の中でひそかに恋い慕っているこのごろだ。

詳細を見る

万葉集 - 抜気大首

かくのみし恋ひしわたればたまきはる
命も我れは惜しけくもなし

こんなにも恋い続けているので、命さえも、私は少しも惜しくはない。

詳細を見る

万葉集

みもろの神の帯ばせる泊瀬川
水脈し絶えずは我れ忘れめや

三輪山の神が帯としておられる泊瀬川の、その流れが絶えない限り、私が忘れることがあろうか。

詳細を見る

万葉集

後れ居て我れはや恋ひむ春霞
たなびく山を君が越え去なば

後に残って、私は恋しく思うことだろうか。春霞のたなびく山を、あなたが越えて行ってしまったならば。

詳細を見る

万葉集 - 阿倍大夫

後れ居て我れはや恋ひむ印南野の
秋萩見つつ去なむ子故に

後に残って、私は恋しく思うことだろうか。印南野の秋萩を見ながら去って行くあなたのために。

詳細を見る

万葉集 - 柿本人麻呂

神なびの神寄せ板にする杉の
思ひも過ぎず恋の繁きに

神奈備の神を招き寄せる板にする杉ではないが、思いも消え去らない。恋の思いがあまりに激しいので。

詳細を見る

万葉集 - 柿本人麻呂

たらちねの母の命の言にあらば
年の緒長く頼め過ぎむや

母上のお言葉であったなら、長い年月、頼みに思わせたままで過ごすことがあるだろうか。

詳細を見る