古典和歌stream

万葉集 - 柿本人麻呂

泊瀬川夕渡り来て我妹子が
家の金門に近づきにけり

泊瀬川を夕方に渡って来て、いとしい妻の家の門に近づいたことだ。

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万葉集 - 播磨娘子

絶等寸の山の峰の上の桜花
咲かむ春へは君し偲はむ

絶等寸の山の峰の桜の花が咲く春には、あなたのことを慕わしく思い出すことだろう。

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万葉集 - 播磨娘子

君なくはなぞ身装はむ櫛笥なる
黄楊の小櫛も取らむとも思はず

あなたがいないのなら、どうして身を飾ったりしようか。櫛箱の中の黄楊の小櫛さえ、手に取ろうとも思わない。

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万葉集

明日よりは我れは恋ひむな名欲山
岩踏み平し君が越え去なば

明日からは、私はあなたを恋しく思うだろう。名欲山の岩を踏みならして、あなたが越えて行ってしまったならば。

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万葉集 - 藤井連

命をしま幸くもがも名欲山
岩踏み平しまたまたも来む

命さえ無事であってほしい。そうすれば、名欲山の岩を踏みならして、またやって来よう。

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万葉集 - 高橋虫麻呂(虫麻呂歌集所出)

海つ道のなぎなむ時も渡らなむ
かく立つ波に船出すべしや

海路が穏やかになる時に渡ってほしい。こんなに波が立っている時に、船出してよいものか。

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万葉集 - 柿本人麻呂

雪こそば春日消ゆらめ心さへ
消え失せたれや言も通はぬ

雪なら春の日に消えもしよう。だが、あなたの心まで消え失せてしまったのか、便りも通って来ない。

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万葉集

松返りしひてあれやは三栗の
中上り来ぬ麻呂といふ奴

頭がぼけてしまったのだろうか。任期の途中で都へ上っても来ない、麻呂というやつは。

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万葉集

海神のいづれの神を祈らばか
行くさも来さも船の早けむ

海の神のうち、どの神に祈ったならば、行きも帰りも船が速く進むのだろうか。

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万葉集 - 笠金村(金村歌集所出)

み越道の雪降る山を越えむ日は
留まれる我れを懸けて偲はせ

越の国への道の、雪の降る山を越える日には、都に留まっている私のことを心にかけて思い出してほしい。

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万葉集 - 笠金村(金村歌集所出)

布留山ゆ直に見わたす都にぞ
寝も寝ず恋ふる遠くあらなくに

布留山からまっすぐに見渡せる都なのに、眠ることもできずに恋しく思っている。遠くはないのに。

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万葉集 - 笠金村(金村歌集所出)

我妹子が結ひてし紐を解かめやも
絶えば絶ゆとも直に逢ふまでに

いとしい妻が結んでくれた紐を、解いたりするものか。切れるなら切れてしまってもかまわない。直接に逢うまでは。

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万葉集

旅人の宿りせむ野に霜降らば
我が子羽ぐくめ天の鶴群

旅人が野宿をする野に霜が降ったならば、私の子を羽で包んでやっておくれ、空を渡る鶴の群れよ。

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万葉集 - 田辺福麻呂(福麻呂歌集所出)

垣ほなす人の横言繁みかも
逢はぬ日数多く月の経ぬらむ

垣根のように人の中傷がうるさいからだろうか、逢えない日が重なって、幾月も過ぎてしまったのだろう。

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万葉集 - 田辺福麻呂(福麻呂歌集所出)

たち変り月重なりて逢はねども
さね忘らえず面影にして

月が改まり、幾月も重なって逢わないけれども、少しも忘れられない。面影に見えて。

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万葉集 - 柿本人麻呂

妹らがり今木の嶺に茂り立つ
妻松の木は古人見けむ

今木の嶺に茂り立つ妻待つという名の松の木は、昔の人も見たことだろう。

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