古典和歌stream

新古今和歌集 - 円珍

法の舟さして行く身ぞもろもろの
神も仏も我をみそなへ

仏法を求める舟に棹さして、唐を目指して行く身である。もろもろの神も仏も、どうか私をご覧になってお守りください。

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新古今和歌集

しるべある時にだにゆけ極楽の
道にまどへる世の中の人

導きのある今のうちだけでも行け。極楽への道に迷っている世の中の人々よ。

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新古今和歌集 - 日蔵

寂寞の苔の岩戸のしづけきに
涙の雨の降らぬ日ぞなき

ひっそりと人の声もしない、苔むした岩屋の静けさの中で、涙の雨が降らない日はない。

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新古今和歌集 - 法円

南無阿弥陀仏の御手にかくる糸の
をはり乱れぬ心ともがな

南無阿弥陀仏と唱え、仏の御手に掛ける糸の端が乱れないように、命の終わりに乱れることのない心でありたいものだ。

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新古今和歌集 - 源信

我だにもまづ極楽にむまなれば
知るも知らぬもみな迎へてん

せめて私だけでも先に極楽に生まれたならば、知る人も知らない人も、皆を迎え取ろう。

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新古今和歌集 - 藤原彰子

濁りなき亀井の水をむすびあげて
心の塵をすすぎつるかな

濁りのない亀井の水を手ですくい上げて、心の塵をすっかり洗い清めたことだ。

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新古今和歌集 - 藤原道長

わたつ海の底より来つるほどもなく
この身ながらに身をぞ極むる

海の底から来てまだ間もないのに、この身のままで仏の身を極めることだ。

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新古今和歌集 - 藤原斉信

数ならぬ命は何か惜しからん
法説くほどを忍ぶばかりぞ

物の数にも入らない命など、どうして惜しいことがあろうか。ただ法を説く間を耐え忍ぶばかりである。

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新古今和歌集 - 肥後

紫の雲の林を見わたせば
法にあふちの花咲きにけり

紫の雲がたなびく雲林院の林を見わたすと、仏法に逢うというその名のとおり、楝の花が咲いていたことだ。

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新古今和歌集 - 肥後

谷川の流れし清く澄みぬれば
隈なき月の影も浮かびぬ

谷川の流れが清く澄んだので、曇りのない月の光もその水面に浮かんだことだ。

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新古今和歌集 - 慈円

願はくはしばし闇路にやすらひて
かかげやせまし法のともし火

願わくは、しばらくこの闇の路にとどまって、法のともし火を掲げようか。

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新古今和歌集 - 慈円

とくみのきくの白露夜はおきて
つとめて消えんことをしぞ思ふ

説かれる御法を聞く身は、菊の白露のように、夜は起きて置き、早朝には消える。そのように夜は起きて勤め、勤めのうちに消えてゆくことばかりを思う。

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新古今和歌集 - 慈円

極楽へまだわが心行きつかず
羊の歩みしばしとどまれ

極楽へは、まだ私の心が行き着いていない。死へと近づく羊の歩みよ、しばらくとどまってくれ。

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新古今和歌集 - 公胤

わが心なを晴れやらぬ秋霧に
ほのかに見ゆる在曙の月

私の心は、なお晴れきらない秋霧の中に、ほのかに見える有明の月のようである。

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新古今和歌集 - 藤原良経

奥山にひとり憂き世はさとりにき
常なき色を風にながめて

奥山にひとり住み、この憂き世のことは悟ってしまった。風に散る移ろいやすい色を眺めて。

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新古今和歌集 - 小侍従

いろにのみ染めし心のくやしきを
空しと説ける法のうれしさ

色にばかり染まってきた心がくやしいのに、その色を空しいものと説いてくれた仏法のうれしさよ。

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