新古今和歌集 - 藤原俊成
月の冴えわたる御手洗川に姿が映って、まるで氷に摺り染めたように見える、山藍の袖よ。
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新古今和歌集 - 藤原公通
木綿四手が風に乱れる音が冷たく冴えて、社の庭には真っ白に雪が積もっている。
新古今和歌集 - 慈円
君のために祈る私の心の色はどうかと人が問うならば、それは糺の宮の朱の玉垣の色だ。
新古今和歌集 - 賀茂重保
この地に跡を垂れた神に逢う日、その葵がなかったならば、私は何に頼みをかけて過ごしたらよかっただろうか。
新古今和歌集 - 賀茂幸平
大御田が潤うほどに水をせき止めて、井堰に流し落としてください、川上の神よ。
新古今和歌集 - 鴨長明
石川の瀬見の小川が清らかなので、月もその流れを尋ねて来て、澄んだ光を宿していることだ。
新古今和歌集 - 藤原資仲
万代までの繁栄を祈りをこめて掛ける木綿襷よ。春日山の峰を吹く嵐の中で。
新古今和歌集 - 九条兼実
今日祭る神の心がなびいているのだろうか。四手に波を立てるように吹く、佐保川の川風よ。
天下をおおう三笠の山の陰でなくては、頼るところのない身であると、神はご存じないのだろうか。
春日野の茨の茂る道にうもれて流れる水のようなこの身だが、せめて末にだけでも、神のご加護のしるしを現してください。
新古今和歌集 - 藤原伊家
千代の後までも気をつけて吹け。紅葉の葉を神も惜しむ、小塩山から吹きおろす風よ。
小塩山の神がその霊験を常緑の松の葉に約束した、その色は変わることがあろうか、いや変わりはしない。
和らげた光こそが、麓では曇りなく照っている。もとの光は峰に澄み、住んでいるけれども。
私が頼みとする日吉の七社の神よ。木綿襷を掛けるように心にかけて、決して私を六道の迷いの世界に返さないでほしい。
日吉の神の光はあまねく曇りなく照っているのに、わけもなく涙のこぼれる、昨日今日であることよ。
多くの人々の願いを満たすという三津の浜を吹く浜風に、心も涼しく鳴る四手の音であることよ。