古典和歌stream

新古今和歌集 - 住吉明神(左注による)

睦まじと君はしらなみ瑞垣の
久しき世より斎ひ初めてき

私が親しく思っていることを、あなたは知らないだろうが、瑞垣の久しい昔の世から、あなたを祝い守り始めていたのだ。

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新古今和歌集 - 春日明神(左注による)

人知れず今や今やとちはやぶる
神さぶるまで君をこそ待て

人知れず今か今かと、神々しく古びてしまうほど長い間、あなたをこそ待っていたのに。

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新古今和歌集 - 熊野権現(左注による)

道遠しほども遥かに隔たれり
思ひおこせよ我も忘れじ

道は遠い。距離もはるかに隔たっている。遠くからでも思いを寄せてくれ。私も忘れはしない。

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新古今和歌集 - 熊野権現(左注による)

思ふこと身にあまるまでなる滝の
しばしよどむを何恨むらん

思うことは身に余るほどかなうのだ。鳴る滝がしばらく淀むように、少しの間とどこおるのを、どうして恨むのだろうか。

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新古今和歌集 - 賀茂明神(左注による)

我頼む人いたづらになしはてば
また雲分けて上るばかりぞ

私を頼みとする人を、むなしく終わらせてしまうならば、私はまた雲を分けて天に上るばかりだ。

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新古今和歌集 - 賀茂明神(左注による)

鏡にも影みたらしの水の面に
映るばかりの心とを知れ

鏡に映るように、影を見る御手洗川の水面に、そのまま映るほどの心であると知れ。

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新古今和歌集 - 石清水八幡(左注による)

ありきつつ来つつ見れどもいさぎよき
人の心を我忘れめや

あちこち歩き回り、何度もやって来ては見るけれども、清らかな人の心を、私は忘れるだろうか、いや忘れはしない。

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新古今和歌集 - 宇佐八幡(左注による)

西の海立つ白波の上にして
何過ぐすらん仮のこの世を

西の海に立つ白波の上にあって、どうして過ごしているのだろうか、この仮の世を。

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新古今和歌集 - 大江千古

白波に玉依姫の来しことは
渚やつひに泊りなりけん

白波に乗って玉依姫がやって来たのは、この渚がついに行き着く泊まりであったからだろうか。

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新古今和歌集 - 紀淑望

久方の天の八重雲ふり分けて
下りし君を我ぞ迎へし

天の幾重にも重なる雲を押し分けて降りて来られたあなたを、この私こそがお迎えしたのだ。

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新古今和歌集 - 三統理平

飛びかける天の岩船尋ねてぞ
秋津島には宮はじめける

空を飛びかける天の岩船の行方を尋ねて、この秋津島に初めて宮を営んだのだ。

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新古今和歌集 - 三統理平

やまとかも海に嵐の西吹かば
いづれの浦にみ舟繋がん

やまとかも。海に嵐が西から吹いたならば、どこの浦に御船をつなごうか。

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新古今和歌集 - 紀貫之

置く霜に色も変はらぬ榊葉の
香をやは人のとめて来つらん

置く霜にも色の変わらない榊の葉の、その香りを人は尋ね求めて来たのだろうか。

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新古今和歌集 - 紀貫之

宮人の摺れる衣に木綿襷
かけて心を誰に寄すらん

宮人が摺り染めの衣に木綿襷を掛けて、心にかけて誰に思いを寄せているのだろうか。

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新古今和歌集 - 藤原良経

神風や御裳濯川のそのかみに
契りしことの末を違ふな

御裳濯川の川上で、その昔に約束したことの行く末を、違えないでほしい。

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新古今和歌集 - 藤原定家

契りありて今日宮川の木綿鬘
長き世までもかけて頼まん

前世からの縁があって今日参った宮川で、木綿鬘を掛けるように、長い世の末までも心にかけて神を頼みにしよう。

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