古典和歌stream

万葉集

我が袖に降りつる雪も流れ行きて
妹が手本にい行き触れぬか

私の袖に降った雪も、流れて行って、恋人の袖口に触れてくれないものか。

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万葉集

沫雪は今日はな降りそ白栲の
袖まき干さむ人もあらなくに

泡雪よ、今日は降らないでおくれ。白い袖を枕にし、濡れた袖を乾かしてくれる人もいないのに。

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万葉集

はなはだも降らぬ雪ゆゑこちたくも
天つみ空は雲らひにつつ

それほどひどく降るわけでもない雪なのに、大げさにも、空は一面に曇り続けている。

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万葉集

我が背子を今か今かと出で見れば
沫雪降れり庭もほどろに

あの方を今か今かと待って外に出て見ると、泡雪が降っていた。庭もうっすらと。

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万葉集

あしひきの山に白きは我が宿に
昨日の夕降りし雪かも

山に白く見えるのは、我が家に昨日の夕方降った雪であろうか。

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万葉集

誰が園の梅の花ぞもひさかたの
清き月夜にここだ散りくる

誰の庭の梅の花なのだろうか。清らかな月夜に、これほどたくさん散ってくるのは。

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万葉集

梅の花まづ咲く枝を手折りてば
つとと名付けてよそへてむかも

梅の花の真っ先に咲いた枝を手折ったならば、土産だと名付けて、あなたになぞらえることになるだろうか。

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万葉集

誰が園の梅にかありけむここだくも
咲きてあるかも見が欲しまでに

誰の庭の梅だったのだろうか。これほどたくさん咲いていることよ。見たいと思うほどに。

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万葉集

来て見べき人もあらなくに我家なる
梅の初花散りぬともよし

来て見てくれるはずの人もいないのだから、我が家の梅の初花は散ってしまってもかまわない。

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万葉集

雪寒み咲きには咲かぬ梅の花
よしこのころはかくてもあるがね

雪が寒いので、咲くには咲かない梅の花よ、まあよい、このごろはこうしてつぼみのままでいるがよい。

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万葉集

妹がためほつ枝の梅を手折るとは
下枝の露に濡れにけるかも

愛しい人のために上の枝の梅を手折ろうとして、下の枝の露に濡れてしまったことだ。

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万葉集

八田の野の浅茅色づく有乳山
嶺の沫雪寒く降るらし

八田の野の浅茅が色づいている。有乳山の峰には泡雪が寒々と降っているらしい。

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万葉集

さ夜更けば出で来む月を高山の
嶺の白雲隠すらむかも

夜が更けたら出てくるであろう月を、高い山の峰の白雲が隠してしまうのだろうか。

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万葉集 - 柿本人麻呂

降る雪の空に消ぬべく恋ふれども
逢ふよしなしに月ぞ経にける

降る雪が空で消えてしまうように、消え入りそうなほど恋い慕っているけれども、逢う手だてもないままに、月日が過ぎてしまった。

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万葉集 - 柿本人麻呂

沫雪は千重に降りしけ恋ひしくの
日長き我れは見つつ偲はむ

泡雪よ、幾重にも降り積もれ。恋しく思う日々の長い私は、それを見ながら恋人を偲ぼう。

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万葉集

咲き出照る梅の下枝に置く露の
消ぬべく妹に恋ふるこのころ

咲き出して照り映える梅の下の枝に置く露のように、消え入りそうに恋人を恋い慕うこのごろである。

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