古典和歌stream

万葉集 - 佐伯赤麻呂

春日野に粟蒔けりせば鹿待ちに
継ぎて行かましを社し恨めし

春日野に粟を蒔いていたのならば、鹿を待ちにいつも通って行くのに。社があるのが恨めしい。

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万葉集

我が祭る神にはあらず大夫に
憑きたる神ぞよく祭るべし

その社は私の祭る神ではありません。立派なあなたにとりついている神ですよ。大切にお祭りなさい。

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万葉集 - 大伴駿河麻呂

春霞春日の里の植ゑ子水葱
苗なりと言ひし枝はさしにけむ

春日の里に植えた小水葱は、まだ苗だと言っていたが、もう枝が伸びたことだろう。

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万葉集 - 大伴家持

なでしこがその花にもが朝な朝な
手に取り持ちて恋ひぬ日なけむ

あなたがなでしこのその花であったらなあ。毎朝毎朝手に取り持って、いとしく思わない日はないだろうに。

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万葉集 - 大伴駿河麻呂

一日には千重波しきに思へども
なぞその玉の手に巻きかたき

一日のうちに幾重にも寄せる波のように、しきりに思っているけれど、どうしてその玉は手に巻きつけることが難しいのだろう。

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万葉集 - 大伴坂上郎女

橘を宿に植ゑ生ほし立ちて居て
後に悔ゆとも験あらめやも

橘を家の庭に植えて大切に育て、立ったり座ったりして気をもんでも、後で悔やんだとしたら、何の甲斐があるだろうか。

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万葉集

我妹子がやどの橘いと近く
植ゑてし故にならずはやまじ

あなたの家の庭の橘は、私のすぐ近くに植えてあるのだから、実がならないままでは終わるまい。

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万葉集 - 市原王

いなだきにきすめる玉は二つなし
かにもかくにも君がまにまに

頭の頂の髻に大切にしまっておく玉は、二つとない。とにもかくにも、あなたの心のままに。

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万葉集 - 大網人主

須磨の海女の塩焼き衣の藤衣
間遠にしあればいまだ着なれず

須磨の海女が塩焼きの時に着る衣の藤衣は、織り目が粗いので、まだ着なれない。

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万葉集 - 大伴家持

あしひきの岩根こごしみ菅の根を
引かばかたみと標のみぞ結ふ

山の岩根がごつごつと険しいので、菅の根を引き抜こうとしても難しいだろうと、今はただ標だけを結っておく。

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万葉集 - 聖徳太子

家にあらば妹が手まかむ草枕
旅に臥やせるこの旅人あはれ

家にいたならば、妻の手を枕にしていることだろうに。旅先で倒れ臥しているこの旅人の、なんとあわれなことか。

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万葉集 - 大津皇子

百伝ふ磐余の池に鳴く鴨を
今日のみ見てや雲隠りなむ

磐余の池に鳴く鴨を見るのも今日限りで、私は雲の彼方に隠れて死んでいくのだろうか。

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万葉集 - 手持女王

大君の和魂あへや豊国の
鏡の山を宮と定むる

大君の穏やかな御魂にかなったからだろうか、豊国の鏡の山を、永遠の宮とお定めになった。

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万葉集 - 手持女王

豊国の鏡の山の岩戸立て
隠りにけらし待てど来まさず

豊国の鏡の山の岩戸を閉ざして、中に籠もってしまわれたらしい。いくら待ってもおいでにならない。

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万葉集 - 手持女王

岩戸破る手力もがも手弱き
女にしあればすべの知らなく

岩戸を打ち破るほどの腕の力があればよいのに。か弱い女の身なので、どうしてよいかわからない。

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万葉集 - 丹生王

およづれのたはこととかも高山の
巌の上に君が臥やせる

人を惑わすでたらめな言葉なのだろうか。高い山の巌の上に、あなたが横たわっておられるというのは。

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