古典和歌stream

後撰和歌集 - よみ人しらず

吹く風は色も見えねど冬来れば
ひとりぬる夜の身にぞしみける

吹く風は色も見えないけれど、冬が来ると、ひとりで寝る夜の身には深くしみとおることだ。

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後撰和歌集 - よみ人しらず

あき果ててわが身時雨にふりぬれば
言の葉さへにうつろひにけり

秋が終わるように飽きられ果て、わが身が時雨に降られるように古びてしまったので、あの人の言葉までもが、木の葉のように色あせて変わってしまったことだ。

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後撰和歌集 - よみ人しらず

神無月時雨とともに神奈備の
森の木の葉は降りにこそ降れ

十月、時雨とともに、神奈備の森の木の葉は、ひたすら降るように散ることだ。

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後撰和歌集 - よみ人しらず

頼む木もかれ果てぬれば神無月
時雨にのみも濡るるころかな

頼りにしていた木も枯れ果ててしまったので、十月の時雨にひたすら濡れるばかりのこのごろであることよ。

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後撰和歌集 - 増基

神無月時雨ばかりを身に添へて
知らぬ山路に入るぞ悲しき

十月、時雨ばかりを身の連れとして、見知らぬ山路に入っていくのは悲しいことだ。

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後撰和歌集 - 藤原忠房

紅葉葉ををしき錦と見しかども
時雨とともにふりでてぞ来し

紅葉の葉を、立ち去りがたい惜しい錦だと見たけれども、時雨が降り出すのとともに、思いを振り切って出て来たのだ。

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後撰和歌集 - 大江千古

紅葉葉も時雨もつらしまれに来て
帰らん人を降りやとどめぬ

紅葉の葉も時雨も薄情なものだ。まれにやって来て帰ろうとする人を、降って引き留めなかったのだから。

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後撰和歌集 - よみ人しらず

神無月限りとや思ふ紅葉葉の
やむ時もなく夜さへに降る

十月を最後の時と思っているのだろうか。紅葉の葉は、やむ時もなく、夜までも降り続けている。

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後撰和歌集 - よみ人しらず

ちはやぶる神垣山の榊葉は
時雨に色も変はらざりけり

神垣山の榊の葉は、時雨に降られても、色も変わらないことだ。

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後撰和歌集 - 藤原仲平

人住まず荒れたる宿を来て見れば
今ぞ木の葉は錦織りける

人も住まず荒れてしまった家に来て見ると、今こそ木の葉が錦を織りなしていたことだ。

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後撰和歌集 - 伊勢

涙さへ時雨にそひてふるさとは
紅葉の色も濃さまさりけり

涙までもが時雨に加わって降る古里では、紅葉の色も濃さがいっそう増していることだ。

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後撰和歌集 - よみ人しらず

冬の池の鴨の上毛に置く霜の
消えてもの思ふころにもあるかな

冬の池の鴨の上毛に置く霜が消えるように、身も消え入るほどに物思いをするこのごろであることよ。

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後撰和歌集

神無月時雨降るにも暮るる日を
君待つほどは長しとぞ思ふ

十月、時雨が降るうちにも早く暮れてしまう短い日なのに、あなたを待っている間は長いと思うことだ。

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後撰和歌集 - よみ人しらず

身をわけて霜や置くらん
あだ人の言の葉さへにかれもゆくかな

霜は身を分けて置いているのだろうか。不実な人の言葉までもが、草木のように枯れていくことだ。

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後撰和歌集 - よみ人しらず

人知れず君につけてしわが袖の
今朝しもとけず凍るなるべし

人知れずあなたに思いを寄せてきた私の袖が、霜の降りた今朝はとりわけ解けずに凍っているにちがいない。

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後撰和歌集 - よみ人しらず

かきくらし霰降りしけ白玉を
敷ける庭とも人の見るべく

空を暗くして、霰よ、しきりに降り敷け。白玉を敷きつめた庭だと、人が見るように。

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