古典和歌stream

後撰和歌集 - よみ人しらず

思ひつつ寝なくに明くる冬の夜の
袖の氷は解けずもあるかな

思い続けて眠れないうちに明けてしまう冬の夜の、涙に濡れた袖の氷は、解けないままであることよ。

詳細を見る

後撰和歌集 - よみ人しらず

あらたまの年を渡りてあるが上に
降り積む雪の絶えぬ白山

年を越して積もっている雪の上に、さらに降り積もる雪が絶えることのない白山であることよ。

詳細を見る

後撰和歌集 - よみ人しらず

まこも刈る堀江に浮きてぬる鴨の
今宵の霜にいかにわぶらん

まこもを刈る堀江に浮かんで寝ている鴨は、今夜の霜にどれほどつらい思いをしていることだろうか。

詳細を見る

後撰和歌集 - よみ人しらず

白雲の下りゐる山と見えつるは
降り積む雪の消えぬなりけり

白雲が降りて留まっている山だと見えたのは、降り積もった雪が消えずに残っているのであったのだ。

詳細を見る

後撰和歌集 - よみ人しらず

ふるさとの雪は花とぞ降り積もる
ながむる我も思ひ消えつつ

古里の雪は花のように降り積もっている。それを眺める私も、物思いに身も消え入るようでいる。

詳細を見る

後撰和歌集 - よみ人しらず

流れゆく水凍りぬる冬さへや
なほうき草の跡はとどめぬ

流れていく水も凍ってしまう冬でさえも、やはり浮草は跡をとどめないのだろうか。そのように、あの人の心は定まらないままだ。

詳細を見る

後撰和歌集 - よみ人しらず

心あてに見ばこそ分かめ白雪の
いづれか花の散るにたがへる

当て推量で見るのなら見分けもしようが、この白雪のどこが、花の散るのと違っているだろうか。

詳細を見る

後撰和歌集 - よみ人しらず

天の川冬は氷に閉ぢたれや
石間にたぎつ音だにもせぬ

天の川は、冬は氷に閉ざされているからだろうか。石の間を激しく流れる水音さえもしない。

詳細を見る

後撰和歌集 - よみ人しらず

おしなべて雪の降れれば我が宿の
杉を尋ねて訪ふ人もなし

一面に雪が降っているので、わが家の目印の杉を探し当てて、訪ねてくる人もいない。

詳細を見る

後撰和歌集 - よみ人しらず

冬の池の水に流るるあし鴨の
うき寝ながらにいく夜経ぬらん

冬の池の水に流されている葦辺の鴨のように、浮き寝をしたまま、つらい独り寝で幾夜を過ごしたことだろうか。

詳細を見る

後撰和歌集 - よみ人しらず

山近み珍しげなく降る雪の
白くやならん年積もりなば

山が近いので、珍しくもなく降る雪のように、私の髪も白くなるのだろうか。年が積もったならば。

詳細を見る

後撰和歌集 - よみ人しらず

松の葉にかかれる雪のそれをこそ
冬の花とは言ふべかりけれ

松の葉にかかっている雪、それをこそ冬の花というべきであったのだ。

詳細を見る

後撰和歌集 - よみ人しらず

降る雪は消えでもしばしとまらなん
花ももみぢも枝になきころ

降る雪は、消えないでしばらく枝にとどまってほしい。花も紅葉も、枝にない今のころには。

詳細を見る

後撰和歌集 - よみ人しらず

涙川身投ぐばかりの淵はあれど
氷解けねば行く方もなし

涙の川には、身を投げるほどの深い淵はあるけれど、氷が解けないので、流れていく先もない。

詳細を見る

後撰和歌集 - よみ人しらず

降る雪にもの思ふわが身劣らめや
積もり積もりて消えぬばかりぞ

降る雪に、物思いをするわが身が劣るだろうか、劣りはしない。思いが積もりに積もって、今にも消え入りそうなばかりだ。

詳細を見る

後撰和歌集 - よみ人しらず

夜ならば月とぞ見まし我が宿の
庭白妙に降り積もる雪

もし夜であったなら、月の光だと見たことだろう。わが家の庭を真っ白にして降り積もっている雪よ。

詳細を見る