古典和歌stream

千載和歌集 - 源俊頼

忘るなよかへる山路に跡絶えて
日数は雪のふり積もるとも

忘れないでくれ。帰山の山路に人の通う跡が絶え、雪が降り積もるように、離れている日数が積もり重なったとしても。

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千載和歌集 - 行尊

帰り来む程をばいつと言ひ置かじ
定めなき身は人頼めなり

帰ってくる時期をいつと言い残してはおくまい。この先どうなるか定めのない身では、人に空頼みをさせることになるのだから。

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千載和歌集 - 藤原顕輔

頼むれど心変はりて帰り来ば
これぞやがての別れなるべき

帰りを当てにしているけれども、もし心が変わって帰ってきたならば、この別れがそのまま本当の別れとなるにちがいない。

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千載和歌集 - 上西門院兵衛

限りあらむ道こそあらめこの世にて
別るべしとは思はざりしを

命に限りがある死出の道での別れならばしかたがないが、この世にいながら別れなければならないとは思いもしなかったのに。

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千載和歌集 - 藤原経衡

行く君を留めまほしく思ふかな
我も恋しき都なれども

都へ帰ってゆくあなたを引き止めたいと思うことだ。私にとっても恋しい都ではあるけれども。

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千載和歌集 - 源資通

年経たる人の心を思ひやれ
君だに恋ふる花の都を

長い年月をこの地で過ごした人の心を思いやってほしい。あなたでさえ恋しく思う花の都なのだから。

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千載和歌集 - 道命

もろともに行く人もなき別れ路に
涙ばかりぞ止まらざりける

一緒に行く人もいない別れの旅路で、涙だけはとどまらずに流れつづけたことだ。

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千載和歌集 - 源心

長らへてあるべき身とし思はねば
忘るなとだにえこそ契らね

生き長らえていられる身とも思わないので、私を忘れるなとさえ約束することはできない。

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千載和歌集 - よみ人しらず

あはれとし思はむ人は別れじを
心は身よりほかのものかは

本当にいとしいと思うような人ならば、別れたりはしないだろうに。心は身と別のものだろうか、いや、そうではない。

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千載和歌集 - 和泉式部

別れても同じ都にありしかば
いとこのたびの心地やはせし

別れても同じ都にいたので、今度の旅立ちのようにこれほどつらい気持ちがしただろうか、いや、しなかった。

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千載和歌集 - 成尋法師母

忍べどもこの別れ路を思ふには
から紅の涙こそ降れ

こらえようとしても、この別れの道を思うと、唐紅の血の涙が降るように流れることだ。

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千載和歌集 - 覚雅

心をも君をも宿にとどめ置きて
涙とともに出づる旅かな

心も、そしてあなたも家にとどめ置いて、涙とともに出かけてゆく旅であることだ。

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千載和歌集 - 西住

待てと言ひて頼めし秋も過ぎぬれば
帰る山路の名ぞかひもなき

待っていてくれと言って当てにさせた秋も過ぎてしまったので、帰るという名を持つ帰山の山路の名も、何のかいもないことだ。

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千載和歌集 - 藤原師長

教へ置く形見を深く偲ばなん
身はあを海の波に流れぬ

教え残しておくこの秘曲を形見として深く偲んでほしい。わが身は青い海の波に流されてゆくのだ。

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千載和歌集 - 藤原実定

あらずのみなりゆく旅の別れ路に
手馴れし琴の音こそ変はらね

何もかもがもとの姿ではなくなってゆく旅の別れの道にあって、手に馴れた琴の音だけは変わらないことだ。

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千載和歌集 - 藤原頼実

忘るなよ姨捨山の月見ても
都を出づる有明の空

忘れないでくれ。旅先で姨捨山の名高い月を見ることがあっても、都を出発するこの有明の空を。

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