古典和歌stream

千載和歌集 - 待賢門院堀河

道すがら心もそらに眺めやる
都の山の雲隠れぬる

道中ずっと、心も上の空で空のかなたに眺めやっていた都の山が、とうとう雲に隠れてしまったことだ。

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千載和歌集 - 待賢門院安芸

笹の葉を夕暮ながら折り敷けば
玉散る旅の草枕かな

笹の葉を夕暮れのうちに折り敷いて寝床とすると、露の玉が散る旅の草枕であることだ。

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千載和歌集 - 藤原俊成

浦伝ふ磯の苫屋の梶枕
聞きも習はぬ波の音かな

浦から浦へと伝って旅をし、磯の苫屋で梶を枕に寝ると、聞き慣れない波の音であることだ。

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千載和歌集 - 西行

わたの原遥かに波を隔て来て
都に出でし月を見るかな

大海原のはるかな波を隔ててやって来て、都で出ていたのと同じ月を見ることだ。

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千載和歌集 - 覚法法親王

定めなき憂き世の中と知りぬれば
いづこも旅の心地こそすれ

定めのないつらい世の中だと知ってしまったので、どこにいても旅にいるような気持ちがすることだ。

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千載和歌集 - 源師仲

おぼつかないかになるみの果てならむ
行方も知らぬ旅の悲しさ

気がかりなことだ。鳴海まで来て、この身の果てはどのようになるのだろう。行く先もわからない旅の悲しさよ。

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千載和歌集 - 藤原修範

日を経つつ行くにはるけき道なれど
末を都と思はましかば

日数を重ねて行くほどに遠い道であるけれども、行き着く先が都だと思えるのであったなら、どんなによかっただろう。

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千載和歌集 - よみ人しらず

かくばかりあはれならじを時雨るとも
磯の松が根枕ならずは

時雨が降るとしても、これほどしみじみとはしないだろうに。もし磯の松の根を枕にする旅寝でなかったならば。

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千載和歌集 - 道因

月見ればまづ都こそ恋しけれ
待つらむと思ふ人はなけれど

月を見ると、まず都が恋しく思われる。私を待っているだろうと思う人はいないのだけれども。

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千載和歌集 - 祝部成仲

逢坂の関には人もなかりけり
岩間の水のもるにまかせて

夜の逢坂の関には関守の人もいなかったことだ。岩の間の水が漏れ流れるのにまかせ、関の守りもその水にまかせて。

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千載和歌集 - 源定房

越えて行く友やなからむ逢坂の
関の清水のかげ離れなば

ともに越えてゆく友もいないのだろうか。逢坂の関の清水に映る自分の影から離れてしまったならば。

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千載和歌集 - 覚忠

旅衣朝たつ小野の露しげみ
しぼりもあへずしのぶもぢずり

旅衣を着て朝早く野を発つと、露がしげく置いているので、濡れた袖を絞りきることもできない。忍ぶ思いに乱れる信夫もじずりの衣は。

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千載和歌集 - 三条実房

風の音にわきぞかねまし松が根の
枕に漏らぬ時雨なりせば

風の音と聞き分けることはできなかっただろう。松の根の枕に漏れ落ちてこない時雨であったならば。

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千載和歌集 - 俊恵

藻塩草しきつの浦の寝覚めには
時雨にのみや袖は濡れける

藻塩草を敷く敷津の浦での旅寝で目覚めた時には、時雨にだけ袖は濡れたのだろうか、いや、涙にも濡れたのだ。

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千載和歌集 - 源仲綱

玉藻葺く磯屋が下に漏る時雨
旅寝の袖もしほたれよとや

美しい藻で屋根を葺いた磯辺の小屋の下に漏れ落ちてくる時雨は、旅寝の私の袖までも、潮に濡れたようにしずくを垂らせというのだろうか。

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千載和歌集 - 小侍従

草枕同じ旅寝の袖にまた
夜半の時雨も宿は借りけり

草枕の旅寝をしている同じ袖に、夜半の時雨までもがまた宿を借りたことだ。

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