万葉集 - 笠金村
今夜が早く明けてしまったらどうしようもないので、秋の夜百夜分の長さを願ったことだ。
詳細を見る
万葉集
天地の神々もお助けください。旅をして行くあなたが、家に着くまで。
大船のように頼りに思っていたあなたが去ってしまったら、私は恋しく思うことだろう。じかに逢うまでは。
大和への道筋にある島の入り江に寄せる波のように、絶え間もないことだろう。私があなたを恋しく思うことは。
万葉集 - 大伴三依
あなたはこの私を死ねと思っているのだろうか。逢ってくれる夜と逢ってくれない夜と、二通りに分かれるのは。
万葉集 - 丹生女王
空の雲の遠く果てるところのように、はるかに遠く離れているけれど、心が通って行くので、こんなにも恋しく思うものなのだなあ。
古なじみのあなたが飲ませてくださった吉備の酒で、酔って苦しくなったらどうしようもない。貫簀もいただきたい。
万葉集 - 大伴旅人
あなたのために醸しておいた待ち酒を、安の野でひとり飲むことになるのだろうか。友もいなくて。
万葉集 - 賀茂女王
筑紫へ行く船がまだ来ないのに、今から前もって、心の離れていくあなたを見るのが悲しいことだ。
万葉集 - 土師水道
大船を漕ぎ進めて行く勢いで岩に触れて、転覆するならしてもかまわない。いとしいあの人のためならば。
神の社に私が捧げた幣は返していただきたい。いとしい人に逢えないのだから。
万葉集 - 大伴百代
これまで何事もなく平穏に生きてきたのに、老年になって、このような恋に私は出会ってしまったことだ。
恋い死にしてしまった後では何になろう。生きている日のためにこそ、あなたに逢いたいと願うのだ。
思ってもいないのに思っていると言ったならば、大野にある御笠の杜の神がお見通しになるだろう。
絶え間なく人の眉をむなしく掻かせておきながら、逢ってくれないあの人であることよ。
万葉集 - 大伴坂上郎女
黒髪に白髪が交じり、老いるまで、このような恋にはまだ出会ったことがないのに。