古典和歌stream

万葉集 - 笠女郎

八百日行く浜の真砂も我が恋に
あにまさらじか沖つ島守

八百日もかかって行くほど長い浜の砂の数も、私の恋にどうしてまさろうか。沖の島の番人よ。

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万葉集 - 笠女郎

うつせみの人目を繁み石橋の
間近き君に恋ひわたるかも

世間の人目が多いので、飛び石の間のように間近にいるあなたに、恋い続けていることだ。

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万葉集 - 笠女郎

恋にもぞ人は死にする水無瀬川
下ゆ我れ痩す月に日に異に

恋のためにも人は死ぬものだ。水のない水無瀬川が地の下を流れるように、人知れず私はやせ細っていく。月ごと日ごとに。

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万葉集 - 笠女郎

朝霧のおほに相見し人故に
命死ぬべく恋ひわたるかも

朝霧のようにぼんやりとわずかに逢っただけの人のために、命も絶えそうなほどに恋い続けていることだ。

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万葉集 - 笠女郎

伊勢の海の礒もとどろに寄する波
畏き人に恋ひわたるかも

伊勢の海の磯もとどろくほどに寄せる波のように、恐れ多い人に恋い続けていることだ。

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万葉集 - 笠女郎

心ゆも我は思はずき山川も
隔たらなくにかく恋ひむとは

少しも思わなかった。山や川が隔てているわけでもないのに、これほど恋しく思うことになろうとは。

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万葉集 - 笠女郎

夕されば物思ひまさる見し人の
言とふ姿面影にして

夕方になると物思いがつのる。かつて逢った人の、言葉をかけてくれた姿が面影に浮かんで。

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万葉集 - 笠女郎

思ふにし死にするものにあらませば
千たびぞ我れは死にかへらまし

恋しく思うことで死ぬものであったならば、私は千度も死を繰り返していることだろう。

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万葉集 - 笠女郎

剣大刀身に取り添ふと夢に見つ
何のさがぞも君に逢はむため

剣太刀を身に取り添える夢を見た。これは何の前兆だろうか。あなたに逢うためのしるしだろうか。

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万葉集 - 笠女郎

天地の神の理なくはこそ
我が思ふ君に逢はず死にせめ

天地の神々の道理というものがないのならば、私の思うあなたに逢わずに死ぬこともあろう。

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万葉集 - 笠女郎

我れも思ふ人もな忘れおほなわに
浦吹く風のやむ時もなし

私もあなたを思っている。あなたも忘れないでください。ひたすらに浦を吹く風がやむ時もないように、私の思いも絶えることがない。

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万葉集 - 笠女郎

皆人を寝よとの鐘は打つなれど
君をし思へば寐ねかてぬかも

皆の人に寝なさいと告げる鐘は打たれているようだけれど、あなたのことを思うと、私は眠ることができない。

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万葉集 - 笠女郎

相思はぬ人を思ふは大寺の
餓鬼の後方に額つくごとし

私を思ってくれない人を思うのは、大寺の餓鬼の像を、それも後ろから額をついて拝むようなものだ。

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万葉集 - 笠女郎

心ゆも我は思はずきまたさらに
我が故郷に帰り来むとは

少しも思わなかった。再び私の故郷に帰って来ることになろうとは。

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万葉集 - 笠女郎

近くあれば見ねどもあるをいや遠く
君がいまさば有りかつましじ

近くにいるので逢わなくても過ごしていられたのに、いっそう遠くにあなたがいらっしゃるようになったら、とても生きていられないだろう。

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万葉集 - 大伴家持

今さらに妹に逢はめやと思へかも
ここだ我が胸いぶせくあるらむ

今さらあの人に逢えるだろうか、いや逢えないと思うからだろうか、こんなにも私の胸が晴れずにふさいでいるのは。

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