古典和歌stream

万葉集 - 大伴四綱

何すとか使の来つる君をこそ
かにもかくにも待ちかてにすれ

どうして使いなど来たのか。あなたをこそ、とにもかくにも待ちかねているのに。

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万葉集 - 佐伯赤麻呂

初花の散るべきものを人言の
繁きによりてよどむころかも

初めて咲いた花は散るはずのものなのに、人の噂がうるさいために、ためらっているこのごろであることよ。

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万葉集 - 湯原王

うはへなきものかも人はしかばかり
遠き家路を帰さく思へば

思いやりのないものだなあ、あの人は。これほど遠い家路を帰らせることを思うと。

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万葉集 - 湯原王

目には見て手には取らえぬ月の内の
楓のごとき妹をいかにせむ

目には見えても手には取ることのできない、月の中の桂の木のようなあなたを、どうしたらよいのだろう。

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万葉集

ここだくも思ひけめかも敷栲の
枕片さる夢に見え来し

あなたがそれほどまで私を思っていたからだろうか、枕の片側を空けて一人寝する私の夢に、あなたが見えたのは。

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万葉集

家にして見れど飽かぬを草枕
旅にも妻とあるが羨しさ

家にいて見ても見飽きないのに、旅にまで妻と一緒にいるのがうらやましいことだ。

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万葉集 - 湯原王

草枕旅には妻は率たれども
櫛笥のうちの玉をこそ思へ

旅には妻を連れて来ているけれど、櫛箱の中の玉のように大切なあなたのことを思っているのだ。

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万葉集 - 湯原王

我が衣形見に奉る敷栲の
枕を放けずまきてさ寝ませ

私の衣を形見として差し上げます。枕元から離さずに、身にまとって寝てください。

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万葉集

我が背子が形見の衣妻どひに
我が身は離けじ言とはずとも

あなたの形見の衣を、妻問いのしるしとして、私の身から離すまい。たとえ衣が物を言わなくても。

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万葉集 - 湯原王

ただ一夜隔てしからにあらたまの
月か経ぬると心惑ひぬ

ただ一晩逢わずに隔てただけなのに、ひと月も経ってしまったのかと心が乱れてしまった。

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万葉集

我が背子がかく恋ふれこそぬばたまの
夢に見えつつ寐ねらえずけれ

あなたがこれほど恋しく思ってくださるからこそ、夜の夢にあなたが見え続けて、私は眠れないのだ。

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万葉集 - 湯原王

はしけやし間近き里を雲居にや
恋ひつつ居らむ月も経なくに

ああいとしい、すぐ近くの里にいるあなたを、雲の彼方ほど遠いもののように恋い続けているのだろうか。まだひと月も経っていないのに。

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万葉集

絶ゆと言はばわびしみせむと焼大刀の
へつかふことは幸くや我が君

別れると言えば私が悲しむだろうと思って、焼いて鍛えた太刀のように身近に寄り添ってくださるのは、よいことでしょうか、あなた。

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万葉集 - 湯原王

我妹子に恋ひて乱ればくるべきに
懸けて寄せむと我が恋ひそめし

いとしいあの子に恋して心が乱れたならば、糸を繰る道具に懸けて寄せ集めようと思って、私は恋しはじめたのだ。

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万葉集 - 紀女郎

世の中の女にしあらば我が渡る
痛背の川を渡りかねめや

世間並みの女であったならば、私が渡ろうとしている痛背の川を、渡りかねることがあろうか。

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万葉集 - 紀女郎

今は我はわびぞしにける息の緒に
思ひし君をゆるさく思へば

今となっては私はすっかり気落ちしてしまった。命をかけて思ったあなたを手放すことを思うと。

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