- 表題
- -
- 万葉集
万葉集 - 湯原王
はしけやし間近き里を雲居にや
恋ひつつ居らむ月も経なくに
ああいとしい、すぐ近くの里にいるあなたを、雲の彼方ほど遠いもののように恋い続けているのだろうか。まだひと月も経っていないのに。
絶ゆと言はばわびしみせむと焼大刀の
へつかふことは幸くや我が君
別れると言えば私が悲しむだろうと思って、焼いて鍛えた太刀のように身近に寄り添ってくださるのは、よいことでしょうか、あなた。