古典和歌stream

万葉集 - 紀女郎

白栲の袖別るべき日を近み
心にむせひ音のみし泣かゆ

袖を分かって別れなければならない日が近いので、心にむせび、声をあげて泣けてくるばかりだ。

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万葉集 - 大伴駿河麻呂

ますらをの思ひわびつつたびまねく
嘆く嘆きを負はぬものかも

立派な男子が思い悩みながら、幾度となく嘆く嘆きを、あなたは身に負わないものなのか。

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万葉集 - 大伴坂上郎女

心には忘るる日なく思へども
人の言こそ繁き君にあれ

心の中では忘れる日もなく思っているけれど、あなたは人の噂がうるさい方なのだ。

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万葉集 - 大伴駿河麻呂

相見ずて日長くなりぬこの頃は
いかに幸くやいふかし我妹

逢わないまま日数が長くなった。このごろはどのように元気でいるのか、気がかりだ、あなた。

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万葉集 - 大伴坂上郎女

夏葛の絶えぬ使のよどめれば
事しもあるごと思ひつるかも

夏の葛のように絶えることのなかった使いが途絶えたので、何か事でもあったかのように思ったことだ。

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万葉集 - 大伴三依

我妹子は常世の国に住みけらし
昔見しより変若ましにけり

いとしいあの人は常世の国に住んでいたらしい。昔逢った時よりも若返っていることだ。

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万葉集 - 大伴坂上郎女

ひさかたの天の露霜置きにけり
家なる人も待ち恋ひぬらむ

天から降りた露霜が置いたことだ。家にいる人も、私の帰りを待ち焦がれていることだろう。

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万葉集 - 大伴坂上郎女

玉守に玉は授けてかつがつも
枕と我れはいざふたり寝む

玉の番人に玉は授けてしまって、ひとまずは、枕と私とで、さあ二人で寝よう。

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万葉集 - 大伴駿河麻呂

心には忘れぬものをたまさかに
見ぬ日さまねく月ぞ経にける

心の中では忘れはしないのに、たまたま逢わない日が重なって、ひと月も経ってしまった。

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万葉集 - 大伴駿河麻呂

相見ては月も経なくに恋ふと言はば
をそろと我れを思ほさむかも

逢ってからまだひと月も経たないのに、恋しいと言ったならば、軽はずみな者と私のことを思われるだろうか。

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万葉集 - 大伴坂上郎女

我れのみぞ君には恋ふる我が背子が
恋ふといふことは言のなぐさぞ

私だけがあなたを恋しく思っているのだ。あなたが恋しいと言うのは、ただの口先の慰めにすぎない。

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万葉集 - 大伴坂上郎女

思はじと言ひてしものをはねず色の
うつろひやすき我が心かも

もう思うまいと言ってしまったのに、はねず色のように移ろいやすい私の心であることよ。

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万葉集 - 大伴坂上郎女

思へども験もなしと知るものを
何かここだく我が恋ひわたる

いくら思っても甲斐がないとわかっているのに、どうしてこれほどまでに私は恋い続けているのだろう。

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万葉集 - 大伴坂上郎女

あらかじめ人言繁しかくしあらば
しゑや我が背子奥もいかにあらめ

まだ何もないうちから人の噂がうるさい。こんなことでは、ええい、あなた、この先はどうなることだろう。

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万葉集 - 大伴坂上郎女

汝をと我を人ぞ離くなるいで我が君
人の中言聞きこすなゆめ

あなたと私の仲を人が裂こうとしているという。さあ、あなた、人の中傷の言葉を決してお聞きにならないで。

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万葉集 - 大伴坂上郎女

恋ひ恋ひて逢へる時だにうるはしき
言尽してよ長くと思はば

恋い焦がれてやっと逢えた時くらいは、やさしい言葉を尽くしてください。末長くと思うのならば。

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